富士フイルムは1月27日、オンライン上で新製品発表会「X Summit GLOBAL 2021」を実施し、ラージフォーマットセンサーを搭載するミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM GFX100S」を発表した。2月下旬に発売を予定しており、価格はオープンプライス。推定売価は699,000円(税別)。
"More than Full Frame"を掲げ、ラージフォーマットセンサーの搭載で1億2百万画素もの高画質撮影を行えるミラーレスカメラ製品。販売中のGFX100から小型化したモデルで、縦位置グリップを省略し、コンパクト化のために新開発したフォーカルプレーンシャッターや、最大6.0段を補正する新しいボディ内手ブレ補正機構を搭載。バッテリーはX-T4と同じ「NP-W235」をグリップ部にレイアウトすることで、重量は約500g、重量比で30%もGFX100から小型化している。センサーや画像処理エンジンは変更なく、「X-Processor 4」を引き続き採用する。
主な違いとして、描写面では新しいフィルムシミュレーション「ノスタルジックネガ」を搭載。高彩度かつ柔らかい階調表現を行えるモードで、1970年代にカラー写真を定着させた「アメリカンニューカラー」の色調を再現したという。操作面では、コマンドダイヤルの直径を拡大して回転のフィーリングも節度感のあるものに改良。フォーカスレバーは面で操作できる新デザインを採用し、EVFは固定式に変更。これに伴い、3方向チルトの背面ディスプレイは可動域を延長することで、ウエストレベル撮影時にEVFと背面ディスプレイが重ならないように改善したとしている。
主な仕様としては、センサーは「ベイヤーCMOSセンサー」、画像処理エンジンは「X-Processor 4」、有効画素数が1億2百万画素、マウントはFUJIFILM Gマウントで、6.0段分のボディ内手ブレ補正を搭載する。記憶メディアはSDカード(UHS-II)×2。本体サイズはW150×H104.2×D87.2mmで、重さは900g。純正アクセサリーとして、アルカスイス互換のプレートとしても利用できる金属製ハンドグリップ「MHG-GFX S」を用意する。