米Intelは1月11日(現地時間)、Tiger Lakeの開発コード名で知られる第11世代Coreプロセッサの高性能版ラインナップとして、新たに「Core H35シリーズ」(Tiger Lake-H)を発表した。4コア/8スレッドで最大5GHzの動作周波数を達成しつつ、TDPは35Wに抑え、薄型ゲーミングノートPC向けなどに展開する。搭載製品は今年の前半に、PCメーカー各社から40機種以上が登場する予定という。

  • Tiger Lake-Hこと第11世代Core H35シリーズを発表

    Tiger Lake-Hこと第11世代Core H35シリーズを発表

  • 動作スピードを上げつつTDPを35W枠に抑え、薄型ゲーミングノートPC向けの製品となっている

  • 主要PCメーカーが製品を開発中。今年前半に40機種以上のCore H35搭載ノートPCが市場投入されるという

既存のTiger Lakeには、46.5×25mmサイズのUP3パッケージ(TDP12W~28W)と、26.5×18.5mmサイズのUP4パッケージ(TDP7W~15W)の2種類があった。Core H35では、UP3パッケージを拡張することで、TDP35Wまでの熱設計に対応する。組み合わされるGPUはすべてIris Xeで、EU数は最大96基。Core H35シリーズの最上位モデルである「Core i7-11375H Special Edition」では、ターボブースト時の最大動作周波数が5GHzに達する。

第11世代Core H35シリーズのSKUと主な仕様は以下の通り。

■Core H35シリーズのSKUと主な仕様
モデル Core i7-11375H
Special Edition
Core i7-11370H Core i5-11300H
コア/スレッド 4C/8T 4C/8T 4C/8T
cTDPup周波数 3.3Ghz 3.3Ghz 3.1Ghz
cTDPdown周波数 3.0Ghz 3.0Ghz 2.6Ghz
Turbo周波数(1コア時) 5.0Ghz 4.8Ghz 4.4Ghz
Turbo周波数(2コア時) 4.8Ghz 4.8Ghz 4.4Ghz
Turbo周波数(4コア時) 4.3Ghz 4.3Ghz 4.0Ghz
GPU Iris Xe(EU96基) Iris Xe(EU80基)
対応メモリ LPDDR4x-4267
DDR4-3200
L3キャッシュ 12MB 12MB 8MB
cTDPup 35W 35W 35W
cTDPdown 28W 28W 28W
  • Core H35シリーズの主な特徴。Comet Lake世代でTDP45WのCore i9-10980HK並のシングルスレッド性能を持つという

  • RyzenのHシリーズとの比較でも性能優位をアピール

  • Core H35シリーズのSKU

また、さらに性能を高めた追加SKUとして、今四半期後半に8コア/16スレッドのCore Hシリーズも投入する計画があるという。

  • Coming Soonとして、8コア/16スレッド構成のCore Hシリーズの計画も明かした