パナソニックは7月14日、マイクロフォーサーズ規格のミラーレスカメラの新製品「LUMIX G100」(DC-G100)を国内で発表した。Vlog(日常を記録する動画ブログ)用の動画を撮影するための機能を強化したビデオブロガー向けのカメラで、自撮り関連の機能を重視しつつ小型軽量に仕上げた。デジタル一眼ならでの高画質や拡張性、撮影者の音声を高音質に収録できる工夫、クラシックカメラ風のデザインを訴求し、ふだんスマートフォンを利用している若年層に売り込む。
価格はオープンで、予想実売価格は小型軽量設計の標準ズームレンズ「LUMIX G VARIO 12-32 mm/F3.5-5.6 ASPH.」が付属するKキット(DC-G100K)が税別97,000円前後、標準ズームレンズとトライポッドグリップ「DMW-SHGR1」が付属するVキットが税別102,000円前後、DMW-SHGR1単体が税別9,800円前後。ボディ単体モデルは用意しない。発売は8月20日。
海外で先行発表していたミラーレスカメラ。一般的なデジタルカメラとして不満なく使える性能や装備を備えつつ、Vlog撮影用の動画性能や装備を強化した。
動画視聴者の満足度を左右する音声のクオリティを向上させるため、本体に3つのマイクを搭載。顔認識AFや瞳認識AFに連動して被写体の位置を把握し、ソフトウエアで集音範囲を切り替えられるようにした。さらに、ノキアの音声技術「OZO Audio」を採用し、臨場感あふれる音声記録を可能にした。動画は4KやフルHDの動画のほか、最高4倍のスローモーションや8倍のクイックモーション撮影も可能。
5軸のハイブリッド手ブレ補正機能を搭載し、歩きながらの撮影で発生する大きなブレや揺れも補正できるようにした。背面液晶を反転させると自撮りモードに切り替わり、ユーザーが調整しなくても自分と背景をくっきり撮影できる。
撮影アシスト機能として、SNSのさまざまなアスペクト比に最適化したフレームを表示して構図をチェックできるフレームマーカー機能を搭載。撮影時に赤いフレームを表示し、撮影中であることがひと目でわかる赤枠表示機能も備える。
スマートフォン連携は、専用のアップロードボタンでビデオや写真をスマートフォンにワイヤレスで転送し、専用のLUMIX Syncアプリを介してSNSに投稿できる。スマートフォンからビデオ録画と写真撮影をリモート操作することもできるという。Webカメラとしても使える。
- 撮像素子:4/3型Live MOS センサー(有効2030万画素)
- EVF:約368万ドット
- 背面液晶:3.0型 / 約184万ドット(バリアングル式)
- ISO感度:ISO1000~25600
- Wi-Fi:IEEE 802.11b/g/n対応
- Bluetooth:Bluetooth v4.2 (BLE)
- バッテリー撮影枚数:約270枚
- 本体サイズ:W115.6×H82.5×D54.2mm
- 重さ:約345g(メモリーカード、バッテリー含む)