Samsung Electronicsは6月30日 (現地時間)、2.5インチSATA SSDの新製品「870 QVO」を発表した。性能と耐久性を向上させ、コンシューマ向けで8TBの大容量を実現した。1TB (129.99ドル)、2TB (249.99ドル)、4TB (499.99ドル)、8TB (899.99ドル)の4モデルが用意されている。

870 QVOは、Samsung V-NAND 4bit MLCを採用した「860 QVO」の後継に位置付けられる製品だ。QLC (quad-level cell)フラッシュドライブの第2世代製品であり、コントローラに最新のV-NANDに最適化した「MKX Controller」を採用している。一般コンシューマ向けPCでは、パフォーマンスを優先するならSSD、大きな容量を使いたいならHDDが選ばれてきたが、870 QVOは「スピード、容量、そして信頼性をメインストリームおよびプロフェッショナルPCユーザーにもたらす」としている。

  • Samsung SSD 870 QVO

    最大8TB、「Samsung SSD 870 QVO」

1TBモデルが1GB、2TBが2GB、4TBが4GB、8TBが8GBのLPDDR4キャッシュメモリを内蔵。Intelligent TurboWriteテクノロジが広大な可変SLCバッファを用いて安定したピークパフォーマンスを実現する。マルチタスク、Webブラウジング、ゲームといった日常のPC利用において重要になるランダムリード (QD1)は860 QVOより13%向上した。

転送速度は、シーケンシャルリードが最大560MB/s、シーケンシャルライトが最大530MB/s。4KBランダムリード(QD1)は最大11,000IOPS、4KBランダムライト(QD1)は最大35 ,000IOPSだ。そして、4KBランダムリード(QD32)が最大98,000IOPS、4KBランダムライト(QD32)が最大88,000IOPSとなっている。

フォームファクタは2.5インチで、本体サイズはW69.85×D100×H6.8mm。インタフェースはSATA3に対応する。保証期間は3年。総書き込み容量は、1TBが360TBW、2TBが720TBW、4TBが1,440TBW、8TBが2,880TBW。