ヤフーが提供するデータソリューションサービスは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う緊急事態宣言下で消費が伸びたもの・減少したものについて、「Yahoo!ショッピング」のデータをもとに分析したレポートを公開した。
2020年4月から5月のGW明けの期間で、取扱高の前年度比率=伸び率として、Yahoo!ショッピングの第一階層カテゴリごとに見ると、一番伸びているカテゴリは「ダイエット、健康」で約4.0倍、その次に「本、雑誌、コミック」が約2.0倍、次いで「ゲーム、おもちゃ」が約1.7倍という結果になった。伸びが弱いカテゴリは「CD、音楽ソフト、チケット」「スポーツ」「ファッション」だった。
「ダイエット、健康」カテゴリでは、マスクやハンドソープなどの衛生日用品の購入がほとんどの割合を占めていた。「ゲーム、おもちゃ」の伸びている上位10件の第二階層カテゴリをみてみると、自粛生活を自宅で楽しむためのアイテムがランクイン。特に1位・2位の「パズル」・「ボードゲーム」の伸び率が大きかった。
反対に伸び率が弱い「ファッション」カテゴリでは、春先にも関わらず「スヌード・ネックウォーマー」が伸びていた。これについてレポートの制作者は「マスクの代替品である」と推察。これは、「スポーツ」カテゴリでも同様の傾向がみられた。さらに、在宅ワークやオンライン会議などの増加を受けてか、「ルームウェア・部屋着」が2.85倍、「パジャマ」が2.64倍という伸び率を見せた。
反対に、「ファッション」カテゴリにおいて伸びていないカテゴリは、「パーティードレス」で前年同月比80.6%減と大幅に減少。同様に「着物」が49.2%減、「セレモニースーツ」が45.0%減という結果になった。
家電カテゴリでは、「コロナウイルス関連(加湿器・ミシンなど)」「自宅ごはんの充実関連(炭酸水メーカー、ホームベーカリーなど)」「おこもり美容(スチーマー、頭皮エステ)」「セルフケア関連(電気バリカン、ネイルポリッシャーなど)」が伸びた。