スマートフォン用のアクセサリーやウエアラブル端末などを手がけるトリニティは、1枚税別39円の三層不織布マスク「原価マスク」の販売を4月27日に開始した。利益を一切乗せず、仕入れ価格や輸送費などを合算した“原価”で販売するという。商品は50枚入りボックス(個包装タイプ)の1種類のみで、価格は税込み2,176円(送料は別途必要)。1回の注文で最大4箱(200枚)まで購入できる。すでに大量のアクセスが殺到していてサーバーにアクセスしづらい状態が続いているが、「在庫は大丈夫」(星川哲視社長)という。
多くの人が必要としているマスクが転売や高額な価格で取引され、売っているものも粗悪品が多く見受けられる現状を打破したいとかねてから考えていた同社。そのようななか、スマートフォン関連製品の製造を委託している中国の協力会社が、クリーンルームを利用してマスクを製造しており、協力を仰いで特別にマスクを原価で販売することにしたそう。
特徴的なのが、パッケージに「原価=販売価格 2,176円(税込)」と価格を大きく記載していること。「もとの販売価格が書いてあれば、転売する人はそれよりも高く売るのは難しくなるのではと考えている」(同社)とし、利益を目的とした転売を防ぐ工夫を凝らしている。
販売はトリニティのオンラインショップ限定。価格は税込み2,176円で、送料は1箱495円、2箱以上は一律506円(離島は別料金)。1回の注文で最大4箱(200枚)まで購入できるが、一度購入した人は購入後7日間は再購入できない。