米Microsoftは3月30日 (現地時間)、Chromiumベースの「Microsoft Edge」ブラウザに今後数ヶ月の間に実装する予定の新機能を明らかにした。1月15日に正式版が登場したChromium版Edgeは、現在EdgeのサイトにおいてWindows用 (10/8.1/8/7)とmacOS用が配布されている。3月には、Windows Updateを通じた自動配布が全てのWindows Update利用者に拡大される予定だ。
まずデスクトップ版の安定版で、もうすぐ「コレクション (Collection)」が利用できるようになる。コレクションは、Webページのコンテンツを切り出して収集、編集、共有できるツール。旅行計画の際のメモやショッピングの際の製品比較など様々な情報収集に利用できる。同社はまた、デスクトップ版に続いて春後半にモバイルアプリ版にもコレクションを追加する計画を明らかにした。モバイルデバイスでもコレクションの作成、アクセス、同期が可能になる。
現在Insiderチャンネルで提供されている「InPrivate search in Bing」も間もなく安定版に登場する。使用後に履歴やCookies、Webサイトのデータなどが削除されるInPrivateにおいてBingの検索もプライベートで行える。
4月にInsiderチャンネルの開発版に「Smart Copy」を追加する。Webページでコンテンツを選択・コピーしてOutlookメールなどに貼り付けてもレイアウトが崩れてしまうことがよく起こるが、Smart Copyを使うとWebページのフォーマットはそのまま、イメージやリンクも維持して貼り付けられる。「シンプルな機能に聞こえるかもしれませんが、(情報の扱いを)一変させるような機能です」とEdgeを担当するLiat Ben-Zur氏 (コーポレートバイスプレジンデント)はその効果をアピールしている。
さらに数ヶ月中に「Vertical Tabs」と「Password Monitor」をInsiderチャンネルに追加する。Vertical Tabsは開いているタブを縦に並べたタブバーをサイドに配置する。タブバーに縦の幅を費やされるのを避けられ、数多くのタブを開いている時によりタブを見分けやすいデザインになっている。
Password MonitorはユーザーがEdgeで管理してオートフィルに利用しているパスワードの安全性をチェックし、そのパスワードが流出データのデータベースに含まれていたらブラウザ内の通知で警告する。設定のダッシュボードから安全ではないパスワード情報のリストを確認することも可能。