エミライは、FiiO Electronics(フィーオ エレクトロニクス)の新フラッグシップポータブルプレーヤー「M15」を3月27日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は税別149,000円前後を見込む。直営オンラインショップ「FiiO Direct」などで3月17日に予約受付を開始した。

  • FiiO M15

    FiiO M15

旭化成エレクトロニクス製のDACチップ「AK4499EQ」を2基、左右独立構成で搭載し、低ノイズ・低歪と高出力を両立。独立した2系統のNDK(日本電波工業)製水晶発振器と、FiiOが開発した第3世代のFPGAによるクロック管理アルゴリズムでジッターを極限まで抑制しつつ、高精度なクロック信号をDACチップに供給する。

ポータブルプレーヤーとして使う場合は、11.2MHz DSDデータ(DSD256)のネイティブ再生と、384kHz/32bitまでのPCM再生に対応。ハイレゾフォーマット「MQA」のフルデコード機能も備える。さらに、PCM信号をDSDフォーマットに変換する「DSD変換モード」機能は、消費電力を改善した第2世代に進化。「PCMとは異なる質感の、より快適で疲労のない音楽体験」が楽しめるという。

M15をPCなどにつないで使うUSB DACモード用に「XMOS XUF208 USB」チップも搭載。これにより、最高22MHz DSDデータ(DSD512)のネイティブ再生と、768kHz/32bitまでのPCM再生に対応する。

  • FiiO M15

    旭化成エレクトロニクスのフラッグシップDACチップ「AK4499EQ」を2基、左右独立構成で搭載

ヘッドホン出力は3.5mmステレオミニと、2.5mm、4.4mmのバランス出力を搭載。ライン出力や同軸デジタル出力にも対応する。ボリュームにはアナログポテンショメーターを採用し、微細な音量調整を可能にするADCボリュームコントロール機能と組み合わせることで、左右の音量の不均等(ギャングエラー)を効果的に排除。小ステップでの音量調節をより正確に行えるとする。

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    高精度ボリュームを搭載

接続したイヤホン/ヘッドホンに合わせてアンプ部を最適化する「アクティブ・サーボパワー・テクノロジー」を増幅最終段に採用しており、高感度なイヤホンと組み合わせたときはできるだけノイズを抑え、300Ωを超える低能率なヘッドホンと組み合わせたときは「Over-ear Headphone mode」でシングルエンド出力時70mW、バランス出力時に最大275mWという高出力な動作が可能となる。

ほかにも、フラッグシップ機に相応しいさまざまな高音質パーツ群を投入。極厚金メッキ8層基板と、特殊な電磁波吸収素材といった「圧倒的物量による入念な電磁波シールド機構」でアナログ段とデジタル段との相互干渉を排除し、カスタム仕様のヒートシンクも採用するなど、「FiiOのデジタルオーディオプレーヤー史上、もっとも厳重な電磁波対策と放熱対策を施した」とアピールしている。

内蔵ストレージメモリは64GB。microSDカードスロットを備え、最大2TBまでのmicroSDカードに対応する。

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    本体側面に各種操作ボタンを搭載

自社開発アプリ「FiiO Music」を搭載したカスタマイズドAndroid OSを採用。Google Playに対応し、ユーザーがさまざまなAndroidアプリを追加インストールすることも可能だ。SoCにはサムスン「Exynos 7872」を採用し、「オーディオプレーヤー史上最高クラスの高速動作」を実現する。

2.4GHz/5GHz帯のデュアルバンドWi-Fi接続に対応し、スマートフォンからの本体操作を可能にする「FiiO Link」に対応。AirPlayやDLNAなどのネットワーク経由での高音質再生が可能だ。クアルコム「CSR8675」を搭載しており、Bluetooth 5.0準拠のレシーバー/トランスミッターとしても利用できる。コーデックはSBC/AAC/aptX/aptX HD/aptX LL/LDAC/HWAをサポートする。

本体にはCorningのゴリラガラスを採用した5.15型/18:9のタッチパネルディスプレイを装備。手に取ったときのグリップ性を高めたラウンドコーナーデザインを採用した。

容量7,490mAhのバッテリーを備え、連続再生時間は15時間。待機時間(ディープスリープ時)は1,800時間というロングライフ動作を実現する。急速充電にも対応し、約3.5時間でフル充電が可能だ。本体サイズは134×75×18mm(縦×横×厚さ)、重さは約307g。

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    ラウンドコーナーデザインを採用