スマートフォンの画面を大画面で見たい、というニーズは根強く存在します。会議やプレゼンテーションの場で資料をテレビに映す、ストリーミングサービスの映画を大迫力で楽しむ……Androidでは無線と有線それぞれに解決策がありますが、もっともかんたんな方法となると「USB-HDMIケーブル」での接続ではないでしょうか?

最近のAndroidスマートフォンの中には、Type-C端子でDisplayPort規格による映像出力を可能にするUSBの拡張仕様「DisplayPort Alt Mode」に対応する端末が高級機種にいくつか存在します。具体的にはSONYのXperia 1、LGのG5、SamusungのGalaxy S10+、HuaweiのP20といった端末にサポートされ、かんたんにテレビやプロジェクターなどのHDMI入力端子を備える映像機器に画面を出力できます。

映像機器との接続には、片方がUSB Type-Cで反対がHDMIオスという「Type-C to HDMIケーブル」、または片方がUSB Type-Cで反対がHDMIメスの「Type-C to HDMI変換アダプタ」を利用します。

出力される映像は、スマートフォンの画面そのまま(ミラーリング)が基本ですが、Galaxy Note9など一部の端末では、パソコンのデスクトップのような独自ユーザインターフェイスで映し出すことも可能になっています。

なお、Type-C/DisplayPort Alt Mode対応端末が登場する以前、Android端末でワイヤードの映像出力といえば「MHL」でした。こちらもHDMI変換ケーブル/アダプタを利用すればテレビに映像出力できますが、映像機器側がMHL非対応の場合は電源供給が必要になるなど、いくつか課題があります。ただつなぐだけでいいType-C/DisplayPort Alt Modeのほうが、手軽さでは上といっていいでしょう。

  • Androidスマホを大画面で見る一番かんたんな方法は?

    Type-C/DisplayPort Alt Modeに対応していれば、テレビとの接続はかんたんです(写真はGalaxy Note9)