米AMDが新たに発表したワークステーション向けCPU「Ryzen Threadripper 3970X」と「Ryzen Threadripper 3960X」の、日本国内におけるリテール品の販売開始日と価格が判明した。11月30日の午前11時に販売が開始され、参考価格は3970Xが税抜き233,800円、3960Xが税抜き164,800円だ。

先だって公開されていた北米市場での価格では、3970Xが1,999ドル、3960Xが1,399ドルだった。

  • Ryzen Threadripper 3970Xと3960X

    Ryzen Threadripper 3970Xと3960X

第3世代にあたるRyzen Threadripperで、3970Xが32コア/64スレッド、3960Xが24コア/48スレッドと、1ソケットのCPUとしては破格のマルチコア/スレッド構成を実現している。 対応ソケットはTRX40で、既存の第2世代Ryzen ThreadripperのTR4プラットフォームとは互換性がない。

IntelのCore i9-10980XEなど、Cascade Lake-Xの開発コードネームで知られるワークステーション向けCPUが本来の対抗馬となるが、未だ市場投入がなされていない製品であるため、実際の性能差などは不明。AMDでは、CPUコアあたりの処理能力や、より大規模なマルチコア構成などにより、特にワークステーション用途でIntelの競合製品に勝ると説明している。

  • Ryzen Threadripper 3970Xと3960Xの主な仕様。なお、TDPはともに280Wとかなり高め

  • PCIe Gen4の帯域強化もポイント。レーン数は合計で72レーン