オリンパスは10月17日、マイクロフォーサーズ規格のミラーレスカメラ「OLYMPUS PEN E-PL10」を発表した。売れ筋となるE-PLシリーズの10代目モデル。背面液晶を見ながらフィルターのかかり具合をタッチ操作で調整し、好み通りの表現に仕上げる「ファインチューン」機能を追加したのがポイント。

価格はオープン。予想実売価格は、ボディ単体モデルが税別8万円前後、14-42 EZレンズキットが税別9万5000円前後、EZダブルズームキットが税別11万円前後の見込み。発売は11月下旬の予定。

  • オリンパスの売れ筋シリーズの最新モデル「PEN E-PL10」が登場した

有効1605万画素の4/3型Live MOSセンサーや画像処理エンジン、3.5段分相当のボディ内手ぶれ補正機構、自分撮り対応の背面液晶などのハードウエアは従来モデルの「E-PL9」と同じ。連写性能などもE-PL9から据え置かれた。

  • 質感の高いデザインはE-PL9と変わらない

  • 撮像素子や画像処理エンジン、手ぶれ補正機構はE-PL9と同じ

  • ボタン配置は従来と同じだが、ボタン周辺の装飾を変更して質感を高めた

  • キットレンズを装着していても薄型で持ち運びやすい魅力は継承する

  • 自分撮り対応のチルト液晶も健在

E-PL9からの改良のポイントが、さまざまなフィルターをかけて撮影できるアートフィルターの改良。液晶を見ながら、指先1つでアートフィルターのかかり具合を調整できる「ファインチューン」を搭載し、イメージに合った作品作りがより手軽にできるようにした。

  • アートフィルターのかかり具合をワンタッチで調整できる「ファインチューン」の画面

  • 「ポップアート」で色味を調整したところ

  • 「ファンタジックフォーカス」でボケ具合を調整したところ

星空の動きや車のライトの光跡を最適な明るさで撮影できるライブコンポジットや、2枚の写真を重ねて豪勢する多重露出など、難しい知識なく最適な露出で撮影する機能はE-PL9を継承する。

  • ライブコンポジットで撮影した夜景。明るく変化した部分の情報だけを加算して合成する「比較明合成」の撮影が、画面を見ながら簡単にできる

カラーバリエーションはブラウン、ホワイト、ブラックの3色。ブラックは、上下部のカラーをE-PL9よりも濃いシルバーとし、より精かんな印象とした。ブラックモデルは、付属レンズもブラックとし、一体感を高めた。

  • ブラウン(左)、ホワイト(中央)、ブラック(右)。ブラックモデルは、付属レンズもブラックとなる