フィッシング対策協議会は6月21日、ドコモをかたるショートメッセージ(SMS)に注意を喚起した。

今回フィッシング対策協議会で確認した事例は、ドコモ公式から送られたショートメッセージの合間に、フィッシングサイトへ誘導するメッセージが送られるもの。フィッシングSMSの送信元が、ドコモ公式SMSと同じ「NTT DOCOMO」などとなっているため、同じスレッドに表示されてしまうという。

  • 不正なショートメッセージの内容は、dアカウントやキャリア決済などに不正利用の可能性があるとして、URLで検証を促すもの。送られたURLをクリックすると、フィッシングサイトが表示される

同協議会では、疑わしいショートメッセージを受信した場合は、リンクを開かず無視したり、削除したりすることを推奨している。また、フィッシングサイトを表示してしまった場合には、dアカウントのIDやパスワード、dカードの情報などを入力しないよう呼びかけている。

NTTドコモでも6月17日に、不正なSMSへの注意を告知している。同社はアクセスする前にドコモ公式のURLかどうかを確認することや、不正なSMSの多くは海外事業者から送られるため、設定で国際SMSを拒否することなどを対策として紹介している。