台湾GIGABYTEはこのほど、ゲーミングブランド「AORUS」の27型ディスプレイ「AD27QD」を日本市場に投入すると発表した。3月28日から1カ月間はツクモ各店で他店に先行して販売する。価格は税込69,800円。

  • AORUS AD27QD。AMD FreeSync対応

AORUS AD27QDは27型ディスプレイ。「AORUS」ブランドとしては初めてのディスプレイ製品となる。暗部を明るく表示する「ブラックイコライザー」や 、画面に照準やカウンターを表示する「ゲームアシスト」、アクティブノイズキャンセルなど、ゲーム向けの機能を備える。

  • AORUSはGIGABYTEのゲーミングブランド。徐々にアイテムを増やし、いまではPCパーツや周辺機器まで、GIGABYTEのあらゆるゲーム向け製品がAORUSブランドで登場している。今後SSDの投入も予定しており、CPU以外は「AORUS」でシステムが組めるように

  • AORUS AD27QDの概要。ハイスペックに加えて機能面でも充実

注目すべきはスペックと価格だ。「AORUS AD27QD」で採用するパネルは、WQHD(2,560×1,440ドット)のIPSパネル。リフレッシュレートは144Hzで、応答速度は1msと高速だ。

  • WQHD/144Hzのパネルを採用

  • IPS方式で広視野角を確保。一方で1msの高速応答に対応する

また、DisplayHDR 400やDCI-P3 95%カバーの広色域、AMD FreeSyncのサポートなど、ハイエンドモデルとして「盛りに盛っている」という印象だ。この仕様で税込69,800円はチャレンジングな価格設定に思える。

  • 色域はDCI-P3 95%

  • HDRに対応

日本市場ではある程度大きな画面サイズ/高解像度で、IPSかつ高速駆動に対応したディスプレイは多くないので、ここに新たな選択肢が加わるのはユーザーとしても歓迎したいところだ。

  • 日本ギガバイトの渡辺技師もスペックをアピール

背面はハヤブサの目をイメージしたデザインでLEDを内蔵。GIGABYTEのイルミネーション機能「RGB Fusion 2.0」に対応する。GIGABYTE製パーツや周辺機器をはじめとする「RGB Fusion 2.0」対応製品と組み合わせて、システム全体で一体感のあるイルミネーションが構築可能だ。

  • 背面はハヤブサの目を意識したデザイン。なぜハヤブサかというとAORUSの語源がエジプトの神「Horus(ホルス)」で、ホルスはハヤブサの頭を持っているから

  • RGB Fusion 2.0が利用可能

スタンドの上部には持ち運びを考慮したハンドルを設置。高さ設定は130㎜まで、ピボット、左右20度のスィーベル、上下-5~21度のティルトに対応する。

  • 発表会にゲストとして参加したProjectWhite 代表取締役社長の後藤賢志氏は、スタンドの堅牢性と安定性の高さがポイントと紹介する

インタフェースは、HDMIが2基、DisplayPortが1基。さらに2基のUSB 3.0ポートを備える。このUSBポートでは、5V/1.5Aを出力するので急速充電もサポート。また、ディスプレイの輝度などを変更する場合、通常はディスプレイ側のメニューから行うが、GIGABYTEでは「OSDサイドキック」ソフトウェアを提供し、PCとディスプレイをUSBで接続している場合、Windows側でディスプレイの設定を変更できる。

  • インタフェース類

  • ロゴの下にある小さな穴はマイク。これは何かというと

  • アクティブノイズキャンセリング用の集音用のもの。合計で3基のマイクを備えているという

  • 地味だけど便利なOSDサイドキック。もちろん本体側でも設定が可能だが、設定項目が多いこともあって、マウスとキーボードが使える方がはるかにやりやすい

なお、GIGABYTEは「AD27QD」を皮切りに2019年に普及帯の24型モデル、27型の湾曲パネル採用モデルを投入するほか、2020年には32型や49型といった大画面モデルを追加し、ラインナップを拡充するとしている。

  • ディスプレイ製品のロードマップ