CP+2019のEIZOブース、注目は3月19日に発売される24.1型液晶ディスプレイ「ColorEdge CS2410」です。ハードウェアキャリブレーションに対応した「ColorEdge」シリーズながら、直販サイトで49,800円(税別)という価格がポイント。
これまでColorEdgeシリーズといえば、ほぼ10万円越えが当たり前だったので、大きなインパクトがあります。ブースの展示にも多くの人が集まっていました。また、そのほかのColorEdgeシリーズも多数展示されていたほか、プリンターとのカラーマッチング体験も行えました。
sRGB 100%で5万円切りのColorEdge CS2410
会場中央に近いエリアには、ColorEdge CSシリーズが3製品。ColorEdge CS2410もあります。ColorEdge CS2410は、24.1型WUXGA(1,920×1,200ドット)、sRGB 100%カバーに対応したモデルです。写真やイラストなどのホビーユース、Web用の制作作業に向けて、色域としてsRGB 100%カバーを重視しています。
まずはEIZOダイレクトを中心に販売されるため、実機を見るためには今回のような展示会か、EIZOガレリア銀座ショールームに行く必要があります。なお、EIZOダイレクトでは15周年記念セールを行っていますが、「CS2410は新製品なので対象外です」とのこと。うーん、残念(セールは3月27日まで)。
ColorEdge CS2410の隣には、上位製品のColorEdge CS2420、ColorEdge CS2730がありました。こちらはAdobe RGBを99%カバーし、Adobe RGB色空間を用いる作業には必須の性能です。
その裏手には、プリントマッチング体験のスペース。写真やイラストをモニター上で完ぺきに仕上げても、プリンターで出力したときに色がズレては意味がありません。作品として仕上げるべく用紙を選ぶところから始めて、プリンターとカラーマッチングして印刷するデモを体験できました。
また、ColorEdgeシリーズの上位ライン、CGシリーズのColorEdge CG279Xも展示していました。CGシリーズは、キャリブレーター(測色計)を内蔵していたり、動画編集に必要な色域をサポートしたりといった点が特徴です。
ColorEdge CG279Xもキャリブレーターを内蔵しており、別の機材をその都度取り付けなくても、本体だけで定期的なキャリブレーションが可能です。「1カ月でも微妙に画面の輝度が変わるので、毎週自動調整すれば、いつでも同じ環境になる」と紹介していました。
ColorEdge CG279XはUSB Type-C接続にも対応していますが、60WのType-C給電に対応した「次世代ColorEdge製品」も展示されていました。USB Type-Cによる給電と外部ディスプレイ出力に対応したパソコンなら、液晶ディスプレイにUSB Type-Cケーブルを1本つなぐだけで、外部ディスプレイ出力とパソコンへの給電が実現されます。加えて、ColorEdge CG279XのUSBポートに接続した周辺機器も、パソコン側で使えるようになるため便利です。
展示の次世代ColorEdgeはWQHD(2,560×1,440ドット)でしたが、その隣には4K対応のFlexScan EV2785の姿も。ColorEdgeシリーズでも、4K、USB Type-C接続+給電に対応する日は近いという印象を受けました。