富士フイルムは2月14日、APS-Cサイズのセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラ「FUJIFILM X-T30」を発表した。2月19日10時から予約受け付けを開始し、3月下旬に発売する。価格はオープンで、推定市場価格はボディ単体で109,500円前後(税別)。
FUJIFILM X-T30は、APS-Cサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラ「FUJIFILM X-T20」の外観デザインを踏襲しつつ、グリップの形を使いやすいものに変えたほか、フォーカスレバーを新搭載する。
最新の「X-Trans CMOS 4」センサー(APS-Cサイズ、ローパスフィルターレス)と、高速画像処理エンジン「X-Processor 4」を内蔵。従来センサー(FUJIFILM X-T20搭載のX-Trans CMOS III)では拡張感度であったISO160を常用感度として使える。画素数は2,610万画素だ。
写真撮影時は全域で高精度な位相差AFを実現。画面中央から離れた場所で素早く動く被写体もしっかり捉えるという。位相差AFで複数の顔を検出したときに、任意の顔だけを優先的にフォーカスしていく「顔セレクト」も用意した。電子シャッターを使えば、1,660万画素(1.25倍クロップ)相当の枠内を最速30コマ / 秒で連写可能だ。
動画は4K / 30fpsでの撮影をサポート。瞳追従機能も備えた。動画撮影時はハイレゾ音質(2chによる24bit / 48KHzサンプリング)での録音が可能となっている。このほか主なスペックは以下の通り。
- 本体サイズ:W118.4×H82.8×D46.8mm
- 重さ:383g(バッテリー、SDメモリーカード含む)
- センサークリーニング:圧電素子による超音波方式
- 記録メディア:SDメモリーカード / SDHCメモリーカード / SDXCメモリーカード
- レンズマウント:FUJIFILM Xマウント
- 撮影感度:ISO160~12,800(拡張モード時でISO80~51,200)
- ファインダー:0.39型有機ELファインダー(約236万ドット)
- 液晶モニター:2方向チルト式の3.0型TFT液晶(約104万ドット、縦横比2:3)
- Wi-Fi:IEEE802.11b / g /n
- Bluetooth:4.2
- 静止画撮影可能枚数:約380枚(ノーマルモード時)
- カラーバリエーション:ブラック / シルバー