野球ゲーム『実況パワフルプロ野球』を使用し、プロ野球12球団がペナントレースを競う「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ2018」のドラフト会議「eドラフト会議」が9月29日、品川プリンスホテルにて開催された。
eドラフト会議は、東日本、西日本予選を勝ち抜き、面接を経て選ばれた36人のプロゲーマーを、各球団が3名ずつ指名するというもの。会場には36人の選手も来場しており、プロ野球のドラフト会議とは違う緊張感があった。また、12球団の関係者や球団マスコットキャラクター、球団OB選手なども参加した。
通常のドラフト会議と違うのは、すでに指名される選手が決まっている点と、選手に入団の拒否権がない点。つまり、指名された瞬間に、選手はその球団への入団が確定するわけだ。指名は3巡目まで行われ、1、2巡目までは入札抽選によって行われる。全球団が一斉に選手を指名し、重複した場合のみ抽選。3巡目は2017年のプロ野球ペナントレースの順位の逆順に指名が行われる。
1巡目の指名で注目されたのは、マエピー選手の行方だ。1月に行われた「パワプロチャンピオンシップ」をはじめとする数々の大会で優勝経験があり、安定した好成績を残す選手として注目を集めていた。予想通り、1巡目で、ヤクルト、日本ハム、楽天、DeNAの4球団から指名が重なり、抽選の結果、ヤクルトへの入団が確定した。
他に実績のある注目選手では、イッキー選手がロッテ、じゃむ~選手がDeNA、ねお選手が楽天、さんらいく選手がソフトバンク、てぃーの選手が読売、みっすん選手がオリックスへ入団。その他の1巡目の指名は、パワプロチャンピオンシップ 2017時に球団代表だった選手や、地元選手を中心に行われていた。
また、別の意味で話題となったのが、オリックスが指名した選手。2巡目はいちろー選手、3巡目はN-岡田選手と、オリックスが取らなければ、どこが取るのだというプレイヤーネームの選手を指名し、会場が一気に沸き立った。
2巡目は中日とDeNAが、ふが選手を重複指名。抽選の結果、中日が指名権を獲得した。DeNAは1巡目、2巡目ともに指名が重複し、どちらも指名権を獲得するには至らなかったが、3巡目は2017年ペナントレースの成績の逆順指名となったので、滞りなく指名が確定し、36人の選手の入団する球団が確定した。
「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ2018」は11月10日より、セ・リーグ、パ・リーグに分かれてペナントレースがスタート。12月にはeリーグ代表決定戦、1月にはe日本シリーズが開催予定だ。eリーグ代表決定戦は、プロ野球のクライマックスシリーズと同様に上位3チームによるトーナメント戦で、ファーストステージは2勝先取(2位チームはアドバンテージ1勝)、ファイナルステージも2勝先取(1位チームはアドバンテージ1勝)で行われる。
いよいよ準備が整った「eBASEBALL」。初戦の対戦カードも決まり、あとは開幕を待つだけといったところだろう。プロの舞台に立った36人の選手がどのようなドラマを見せてくれるのか、今から楽しみだ。
(岡安学)