キヤノンは9月5日、ミラーレス一眼カメラ「EOS M」シリーズ用のレンズ「EF-Mレンズ」として、大口径単焦点レンズ「EF-M32mm F1.4 STM」を発表した。9月21日の発売を予定しており、希望小売価格は72,000円(税別)。
EF-M32mm F1.4 STMは、EF-Mレンズ初となる大口径単焦点レンズ。レンズ構成は、高精度ガラスモールド非球面レンズ1枚を含む8群14枚だ。中心から周辺部まで、プロ向けの「Lレンズ」に迫る高い解像感とコントラストで描写可能だという。焦点距離は人間の視野に近い約51mm相当(35mm判換算)で、ボケ味を生かしたポートレートやスナップ撮影などで使いやすい。
開放F値が1.4と明るいため、夜間や屋内といった暗いシーンでもシャッター速度を速め、ブレを抑えた撮影が可能。バックフォーカス(レンズの最終面から撮像面までの距離)が短いEOS M シリーズの強みを生かし、きょう体は全長を56.5mmに抑え、重さも約235gとなっている。
「撮影距離範囲切り換えスイッチ」を搭載し、AF作動距離範囲を「0.5m~」と「FULL(0.23m~)」から選べる。AF合焦後も、フォーカスリングを回転させるとマニュアルフォーカスへ切り替えられる「フルタイムマニュアルフォーカス機構」も用意した(カメラのフォーカスモードが「AF+MF」のときのみ有効)。
主な仕様は以下の通り。
- レンズ構成: 8群14枚
- 絞り羽根枚数: 7枚
- 最小絞り: F16
- 最短撮影距離: 0.23m
- 最大撮影倍率: 0.25倍
- フィルター径: 43mm
- 最大径×全長: 約60.9×56.5mm
- 重さ: 約235g