キヤノンが、待望のフルサイズミラーレス「EOS R」を発表しました。高性能デジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark IV」とほぼ同等の有効3030万画素のフルサイズCMOSセンサーを小型軽量ボディに搭載した高画素モデル。ボディは、大型グリップを備えた存在感のあるデザインに仕上げつつ、タッチ式の操作デバイスを新たに設けるなど、新世代を感じさせる工夫を凝らしています。
撮影性能も、デュアルピクセルCMOS AFによる高速オートフォーカスや、撮像面の90%にも迫るワイドなAFエリア、秒8コマの高速連写、4K/30pの動画撮影など、一眼レフをしのぐほどの高い性能に仕上げています。
レンズマウントは新開発のRFマウントを採用し、RFマウントの交換レンズは4本を発表。一眼レフ用のEFマウントレンズを使えるようにするマウントアダプターを購入すれば、手持ちのEFレンズをEOS Rで使うことも可能です。
EOS Rの価格はオープンで、予想実売価格は税別237,500円の見込みです。交換レンズのラインアップと予想実売価格は以下の通り。発売日は10月下旬の予定です(一部レンズは12月発売)。
機種名 | 希望小売価格(税別) |
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RF 35mm F1.8 MACRO IS STM | 75,000円 |
RF 24-105mm F4L IS USM | 155,000円 |
RF 50mm F1.2L USM | 325,000円 |
RF 28-70mm F2L USM | 420,000円 |
マウントアダプター EF-EOS R | 15,000円 |
コントロールリング マウントアダプター EF-EOS R | 30,000円 |
ドロップインフィルター マウントアダプター EF-EOS R ドロップイン 円偏向フィルターA付 | 45,000円 |
ドロップインフィルター マウントアダプター EF-EOS R ドロップイン 可変式NDフィルターA付 | 60,000円 |
マウント径はEFマウントと同じだが、互換性はない
新しいRFマウントの内径は54mmで、数字はEFマウントと同じです。しかし、ボディとレンズの間で情報をやり取りするためのピンが増えたことなどから、EFレンズはそのまま装着できません。
RFマウントの交換レンズは、EFレンズにもなかった開放F2の大口径標準ズームレンズ「RF 28-70mm F2L USM」や、開放F1.2の大口径標準レンズ「RF 50mm F1.2L USM」など、EFレンズを上回るほどの高性能レンズを用意。さらに、ピントリングとズームリング(ズームレンズの場合)に加え、第3のリングとして「コントロールリング」を搭載しているのが特徴です。これは、露出補正や絞り値の設定などに利用できる電子リングで、快適な撮影をサポートしてくれます。
EVF(電子ビューファインダー)は369万ドットの有機ELで、光学系の工夫により隅々まできれいに見られるようにしています。背面液晶はタッチ操作に対応した3.15型(210万ドット)で、バリアングル式となります。
オプションでバッテリーグリップ「BG-E22」(希望小売価格は34,900円)も用意。バッテリーを追加すれば長時間の撮影が可能になるほか、縦位置撮影用のシャッターボタンやダイヤルを用意しているので、縦位置撮影がやりやすくなります。
EOS Rの本体サイズはW135.8×H98.3×D84.4mmで、ニコンの「Nikon Z7/Z6」(W134×H100.5×D67.5mm)とほぼ同等に仕上がっています。防塵防滴機構も備わっており、水しぶきがかかる状況でも撮影できます。重さは約660g(メモリーカード、バッテリー含む)。
詳細は別の記事で掲載する予定です。