台湾・台北で2018年6月9日に閉幕したコンピュータ見本市「COMPUTEX TAIPEI 2018」で見かけた、アスペクト比32:9の超・横長曲面ディスプレイ。ゲームを軽く試しただけでも没入感は非常に高く、面白い製品でした。

  • とにかくナガァァァいッ! MSIの「Optix MAG491C」でマイナビニュースを表示したところ

MSIの49型超・横長曲面ディスプレイ「Optix MAG491C」

MSIブースでも注目を集めていたのが、49型の超・横長曲面ディスプレイが「Optix MAG491C」。実際にゲームをプレイした際の没入感も非常に高いものでしたが、プレイヤーの後ろからレーシングゲームを観戦していただけでも、車がクラッシュした時に衝撃を受けたような気になるなど、観客側の没入感も大きいものでした。

  • Optix MAG491C。横長のビジュアルに圧倒されます

画面解像度は3,840×1,080ドットで、”フルHD(1,920×1080)ディスプレイ2枚を、横に並べた状態”というとイメージしやすいかもしれません。アスペクト比は32:9。1800Rの曲面ディスプレイとなり、画面の端から端を見るには、視線だけでなく顔も動かす必要があるほど横長です。

リフレッシュレートは144Hz。インタフェースはHDMI×3、DisplayPort×1など。コントラスト比は3,000:1で、輝度は400カンデラ毎平方メートルとなります。ディスプレイ表示技術、AMD FreeSyncにも対応し、展示機のゲーム表示はとてもなめらかで遅延やカクつきなどは見られませんでした。

「Optix MAG491C」はこのCOMPUTEX 2018で発表された新製品で、グローバルでの発売時期は2018年末。今回の展示でフィードバックを集めており、反応が良ければ「(発売時期が)少し早まるかも」とのことでした。なお、日本での発売は未定で、これも「フィードバックがよかったら前向きに検討する」との話でした。価格は999ドルをターゲットに、899ドルから1,499ドルの幅で調整するといいます。

  • ゲームプレイ時の様子。後ろから観戦していても没入感がありました

  • 1800Rの曲面。スタンド上部は光る仕様

  • スタンド部。左右の角度調節に加え、高さ調節も可能

ASUSの49型超・横長曲面ディスプレイ「ASUS VG49V」

一方ASUSTeK Computerでは、同じく49型の超・横長曲面ディスプレイ「ASUS VG49V」を、ゲーミングブランド「ROG」ブースではなく、「ASUS」ブースで展示していました。横長画面を活かして、複数のウインドウを表示することで、ゲーム用途だけでなく、オフィスでも役立つディスプレイとして訴求します。

  • 「ASUS VG49V」。こちらも横長のインパクトが大きい

  • 横長を活かして、オフィス利用にも。EXCELやパワーポイントなど、複数のウインドウの同時表示が可能です

アスペクト比は32:9で、1800Rの曲面ディスプレイです.解像度は3,840×1,080ドット。リフレッシュレートは144Hzで、AMDのFreeSync技術に対応するなど、Optix MAG491Cと近い仕様の製品です。

カーブも印象的ながら、本体はかなり厚めで。しかし、ROGブランドのゲーミングディスプレイで採用されているスタンドを備え、片手でも簡単に高さ調節、左右角度調節が行えました。

発売時期は2018年末で、価格は899ドルとのこと。インタフェースはHDMI 2.0×2、DisplayPort 1.2×1。加えて、アップストリーム対応USBポートを1基、ダウンストリーム対応USBポートを2基搭載するとのこと。表示は ピクチャー・バイ・ピクチャーが可能です。

  • 展示ブースでは実際に触って試すことはできず、ゲーム用途、オフィス用途を想定したデモ映像が流れていました

  • 「ASUS VG49V」も1800Rの曲面。下部には5W×2のスピーカーを備えます

オマケ・曲面じゃないけどナガァァァいッ! 32:9の49型液晶一体型PC

中国・深センでディスプレイや一体型PCの開発を手がけるONEBOTが、32:9の超横長な”平面”ディスプレイ搭載一体型PCを展示していました。視線移動とカーソル移動が大変そうな異色のPCでしたが、今回展示されていたものはコンセプトモデルで、発売の予定はないとのこと。「こういう製品もODMで作れるよ、という展示用製品として試作した」とのことでした。

  • アスペクト比32:9、横長の49型平面ディスプレイ。左下にゴミ箱アイコンが見えていますが、これはカーソル移動が大変そうです

  • 平面です。ここまで横長だと、確かに曲面の方が見やすいところ