多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『「+メッセージ」はSIMフリー端末で使える? Wi-Fiで安くなる?』という質問に答えます。
***
NTTドコモとKDDI、ソフトバンクの3社が5月9日に開始したメッセージングサービス「+メッセージ」が話題です。これまで利用されてきたショートメッセージサービス「SMS」同様、送信先の指定に電話番号を利用できるため、SMS後継のサービスとして期待されています。1通あたりの文字数は全角換算で2,730字、写真や動画も最大100メガバイトまで送信でき、グループチャットも可能ですから、日本で多くの利用者を抱える「LINE」と比較されることが多いようです。
SIM(ロック)フリー端末で使えるかどうかですが、2018年5月現在では困難です。Android端末の場合、+メッセージアプリの配布方法がキャリアによりまちまちで、NTTドコモは自社端末用の「docomo Application Manager」を利用するためSIMフリー端末では利用できません。auは「au Market」を通してSMSアプリのアップデートが必要なうえ、SIMフリー端末はLTE NETに加入できないために、auのSIMとauの端末の組み合わせに限定されます。ソフトバンクはGoogle Playを通じて「SoftBankメール」をアップデートしますが、5月13日時点ではアプリの提供が一部ユーザに限られており、自由にダウンロードできない状態です。
なお、iPhone版はAppleが運営する「App Store」経由で配布されるため、Android端末のようなアプリ導入手順の違いはないと考えられます(5月13日現在アプリは未公開)。auのSIMカードを利用する場合でも、「LTE NET」を契約することで+メッセージの利用が可能になる見込みです。
もうひとつのWi-Fiで安くなるかとの質問ですが、+メッセージはWi-Fi経由でも送受信できますから、その場合データ通信費が発生しません。初めて利用するときにはキャリアの通信網を使うため、わずかな通信費が発生しますが、以降Wi-Fiを使うようにすればデータ通信費を気にする必要はなくなるでしょう。