多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『友人の"スマホをちょっとさわらせて攻撃"をかわす方法は?』という質問に答えます。

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ときどきありますよね、「スマホをちょっと貸して」と友人から言われること。スマホのバッテリーが切れた、スマホをなくしてしまったなど理由はさまざまですが、発売されたばかりの端末を利用しているときは、友人どころか顔見知り程度の人に頼まれることすらあります。

自分のスマホを数分程度貸すこと自体抵抗はないにしても、メールやSNSの通知を見られたくないとか、アダルトなWEBページを開いたままにしていないかとか、貸すことそのものより「自分のプライバシー」のほうが気になるものです。しかし、友人の頼みを無碍に断るのも……そんなときは、Android OSの「ゲストモード」を利用しましょう。

ゲストモードは、一時利用のユーザとしてAndroid OSを使う動作状態のことです。Android OSには複数のユーザが1台の端末を使いわけできる機構があり、通知領域の人間アイコンをタップするとふだん利用しているユーザ(端末の持ち主すなわち自分)からゲストへと切り替えできます。ちょっとさわらせてという人が現れた場合には、ユーザをゲストに切り替えたうえで貸し与えればいいのです。

ゲストは、Wi-FiやBluetoothなどシステム関連の設定を除けば、自由にAndroid端末を利用できます。WEBブラウザやメールなどのアプリも利用できますが、ユーザ間でアプリの情報は共有されないため、自分が開いたWEBページや受信したメールを見られることはありません。アプリ関連の通知についても同様ですから、自分に届いたメールやSNSの通知は表示されません。使い終わった時点でゲストの情報は完全消去できるので安心です。

この機能を知っていれば、自分のスマホが故障したなどピンチの場面で役立ちます。そのためにも、実際にゲストモードを試してどのようなものか知るとともに、うまく説明できるよう準備しておきましょう。

  • 友人に貸すときは「ゲスト」に切り替えておくと安心です