電子書籍事業を行うアムタス(めちゃコミック)、イーブックイニシアティブジャパン(eBookJapan)、エヌ・ティ・ティ・ソルマーレ(コミックシーモア)、パピレス(Renta!)、ビーグリー(まんが王国)の5社は4月16日、健全な電子書籍市場の発展を目的として「日本電子書店連合」を設立した。
日本電子書店連合は、電子書籍市場において、電子コミックの売り上げが占める割合が大きいとしたうえで、電子コミック市場には、海賊版サイトをはじめとするさまざまな問題があると指摘。日本電子書店連合が率先して、読者に対して啓蒙活動(海賊版サイトの著作権侵害行為など)を行い、書籍の正規版の購入を促していく。合わせて、市場関係者との連携を視野に海賊版サイトへの対策を練るなどし、電子コミック市場の発展を目指す。
なお、日本政府は4月13日、海賊版サイト「漫画村」「Anitube」「Miomio」に対してサイトブロッキングを行うよう、民間のISP事業者(インターネットサービスプロバイダ)に求める方針を明らかにした。これに対し、講談社、集英社、KADOKWAなどの出版社は海賊版サイトについて緊急声明を発表していた。
KADOKAWAは緊急声明の中で、このまま海賊版サイトの横行を許せば、コンテンツに正当な対価を支払う習慣が失われてしまうと危機感をあらわにし、今後も海賊版サイトをはじめとする悪質な著作権侵害行為に対して、関係各機関と連携しながら断固として戦う姿勢で厳しく対応すると述べている。