続いて、動体に対するAF追従性と連写性能をチェックするため、カメラ側に向かってくる電車に対して連続撮影をしてみました。EOS Kiss X9は光学ファインダーを使用し、測距点を中央1点に、フォーカス動作をAIサーボAFに、ドライブモードを連続撮影(約5コマ/秒)にセットしました。

対するEOS Kiss Mは電子ビューファインダーを使用し、測距点を中央1点に、AF動作をサーボAFに、ドライブモードを連続撮影(約7.4コマ/秒)にセットしました。

  • EOS Kiss X9で連写。レンズは、望遠ズーム「EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM」を使用し、焦点距離は135mmに固定した。24コマ撮影できた

  • EOS Kiss Mで連写。レンズは、望遠ズーム「EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM」を使用し、焦点距離は135mmに固定した。連写速度が速いため、35コマも撮影できた

結果は、同じ一定の区間を通過するまでの間にEOS Kiss X9は24コマ、EOS Kiss Mは35コマの撮影ができ、両機とも全カットで正確なピントが得られました。追従性に大きな差はありませんが、少しでも多くの枚数を連写したいのであれば、連写速度の速いEOS Kiss Mが有利といえます。

次回の後編では、撮影機能や画質を比較してみたいと思います。

  • グリップ感とファインダーの見やすさではEOS Kiss X9(左)が、携帯性と連写、AF測距点の数や範囲ではEOS Kiss M(右)が有利といえる