3月20日にダイソンは、コードレススティッククリーナーの新製品「Dyson Cyclone V10」(以下V10)を発表しました。ダイソン公式ストアでは3月20日から、量販店では3月28日から販売を開始します。発表会では、ダイソン創業者のジェームス・ダイソン氏自ら、新商品の魅力を解説しました。

  • Dyson Cyclone V10

    V10シリーズは、クリーナーヘッドや付属するアタッチメントが異なる5モデルを発売します。直販価格は6万9984円(税込)から9万9144円(税込)です

発表会の中でダイソン氏は「V10の登場により、我々はコードがついているすべての掃除機に別れを告げる」と自信たっぷりに宣言しました。

  • Dyson Cyclone V10

    登壇したジェームズ・ダイソン氏

V10の制作にあたりダイソンは、モーターの設計を根本的に見直し、毎分最大12万5000回転するという、ダイソン史上最速のデジタルモーターV10(DDM V10)を開発。モーターは従来よりも約半分の重量にもかかわらず、パワーアップしています。

  • Dyson Cyclone V10

    新開発のDDM V10。小さくてパワフルになりました

新しいDDM V10を搭載することで、クリアビン(ダストボックス)、サイクロン、モーターを直線的に配置することが可能となりました。これにより空気の流れ効率が上がり、吸引力も向上しました。

  • Dyson Cyclone V10

    上が従来モデル(V8)の風路、下がV10の風路。V10の風の流れは直線的ですね

バッテリーも改良し、前モデルV8では40分だった連続運転時間が60分となっています。充電時間は約3.5時間です。一般的なクリーナーは、部屋の移動したり、落ちているものを拾ったりするとき、ついついスイッチを入れっぱなしにしてしまいますが、V10のスイッチは、手元に引き金のような形をしてついているため、使わないときはスイッチを簡単に切れます。「バッテリーの無駄遣いがないので(体感的には)実質80分使える」とダイソン氏は説明しました。

掃除性能はどう? 操作性は?

会場では、微細なゴミ、大きなゴミを畳にばらまいて、デモンストレーションが行われました。大きなゴミも微細なゴミも、一度V10が通過するだけでサッとキレイになったので驚き! ゴミの散らばりもありません。自分でも試してみましたが、本体が軽いだけでなく、ヘッドがスイスイ進むので操作がラクチン。床面はもちろん、角のゴミもワンストロークで吸い込むので、掃除が簡単でした。

  • Dyson Cyclone V10
  • Dyson Cyclone V10
  • 写真左が掃除前、右が掃除したあと。一度通っただけで、ゴミや汚れをがっしり吸い取りました

細かい使い勝手も配慮。例えば、バッテリーの裏には滑り止め用にゴムがついています。これにより、壁に立てかけても滑らず、倒れにくくなりました。

  • Dyson Cyclone V10

    壁に立てかけてもこの通り! 倒れません

  • Dyson Cyclone V10

    バッテリーの裏に黒いゴムがついています

掃除用のモードはこれまでの2段階から3段階に。バッテリー残量やフィルター掃除の目安は、手元のインジケーターで確認できます。

  • Dyson Cyclone V10

    バッテリーの残量を直感的に把握できます

  • Dyson Cyclone V10

    クリアビン内部のフィルター。風路を変更したことによりこれまで2つだったフィルターを1つに集約。サイクロンとフィルターにより、0.3ミクロンの微細な粒子を99.97%捕集します

お手入れは?

フィルターはひと月に一度程度の目安で水洗いするのがオススメだそう。ヘッドは分解して、ローラー部分は水洗いできます。食べこぼしなどを掃除した後に汚れても安心ですね。ただし、クリアビン(ダストボックス)は洗えません。

  • Dyson Cyclone V10

    ヘッドは分解できます

ゴミ捨ても簡単になりました。クリアビンのサイドにあるレバーを下げるとフタが開き、下にゴミが落ちる仕組みです。ゴミ箱にダイレクトにゴミを捨てられるので細かいゴミが飛び散りにくくなっています。

  • Dyson Cyclone V10

    ほこりやゴミは飛び散らないので、手も汚れません

いろいろなアタッチメントで家中を掃除!

最もアタッチメントの数が多いのがV10 アブソリュートプロです。ソファの隙間、高いところなど、用途に合わせた掃除ツールが豊富で楽しくなります。

  • Dyson Cyclone V10

    クリーナーヘッドが2つを含む豊富なアタッチメントです

  • Dyson Cyclone V10

    「アップトップアダプター」を取り付ければ、高いところの掃除も楽チン

  • Dyson Cyclone V10

    ミニモーターヘッドを取り付けて布団の掃除も

  • Dyson Cyclone V10

    コンビネーションノズルで、テーブルの上のゴミもキレイに掃除

60分もバッテリーが持続したら、家中をピカピカに掃除してしまいそう。付属ツールを活用すれば、布団、ソファの隙間、天井など、いろいろな場所をキレイにできます。ダイソン自信作のスティッククリーナーは、今年注目の1台となるでしょう。