Appleをかたるフィッシング
駒場さん: 「次はAppleかあ。Appleのフィッシングメールは非常にパターンが豊富。今回のフィッシングメールのように請求書が送られてくるものや、メール文章だけのものもあります」 |
瀬尾: 「あの手この手でダマそうとしてくる……、こわいこわい! 」 |
駒場さん: 「パターンはかなりあるのですが、今回のフィッシングメールのように、最終的には、ユーザーにiTunesで購入したものをキャンセルするよう求め、フィッシングサイトに誘導することが多いですね」 |
瀬尾: 「でも、購入していなければ、無視すればいいだけの話では?」 |
駒場さん: 「確かにそうとも言えますが、『Apple IDを悪用されて有料アプリを買われてしまったのかもしれない』と勘違いして、メール記載の『支払いキャンセルをする』をクリックしてしまう」 |
瀬尾: 「な、な、な、なんて巧妙な……」 |
駒場さん: 「一番に考えてほしいのは、自分が有料アプリの購入やアプリ内課金を利用したかどうかです。していないのにメールが届いた場合、フィッシングメールかもしれないと疑ったほうがいいでしょう」 |
瀬尾: 「そもそも利用してないサービスやものに対してお金を払うなんて、絶対にイヤです! 」 |
駒場さん: 「その意気です。万が一メールに記載されたURLをクリックしたとしても、クレジットカード情報の入力画面で一度立ち止まってよくよく考えてみることが大切です」 |
瀬尾: 「うんうん、その通りだ」 |
駒場さん: 「有料アプリの購入やアプリ内の課金には、Apple IDにクレジットカード情報を登録する必要があるので、一度ご自身で登録情報を確認しておくといいでしょう」 |
前半の総括
今回、駒場さんのお話を整理しましょう。まず、送信相手のメールアドレスや、サイトに使われているドメインを確認することを学びました。また、銀行やクレジットカード会社から、おかしな文面・文章のメールが来ることはありません。日ごろからクレジットカード情報を入力する際、公式なWebサイトであっても常に「一度立ち止まって考える」クセをつけておくことが大切です。
後編では、駒場さんがLINEと楽天カードをかたるフィッシングについて解説してくれます。最新のフィッシングメール詐欺の傾向についても、ずばずば聞いていきますよ!