ファーウェイ・ジャパンは28日、Android搭載スマートフォンの新製品として「HUAWEI Mate 10 Pro」「HUAWEI Mate 10 lite」、およびAndroidタブレットの「HUAWEI MediaPad M3 Lite wp」の3製品を発表した。Mate 10は10月にグローバル発表されたばかりの製品で、国内では上位モデルのMate 10 Proに加え、下位モデルのMate 10 liteを用意した。発売はMate 10 Proが12月1日で市場想定価格(税別)は89,800円、Mate 10 liteは12月8日発売で42,800円、MediaPad M3 Lite wpは12月8日発売で37,800円。

  • Mate 10 Pro(右)とMate 10 lite(左)

  • ゲストに登場したフリーアナウンサーの青木裕子さん(左)とタレントのマギーさん(右)、ファーウェイの呉波氏(中央)

Mate 10 Pro

Mate 10 Proは、世界で初めてという「AIプロセッサ」を搭載したスマートフォン。AI用の演算を行うNPU(Neural-network Processing Unit)を内蔵したSoC「Kirin 970」を採用し、10nmプロセスオクタコアCPU、12コアGPUなどを搭載する。前モデルのKirin 960に比べて、CPUの電力効率は20%、GPUのパフォーマンスは20%、電力効率は50%向上したという。

  • AI処理を担当するNPUを実装

  • NPUによりAIの処理性能が向上

NPUは、AIの演算処理に対してCPU比で25倍のパフォーマンス、電力効率では50倍の性能を実現しているそうだ。AIの活用により、ユーザーの利用を学習してシステム最適化をすることで、レスポンスは60%、操作のスムーズさは50%向上しているとする。

  • AIのシステム最適化によりパフォーマンスも向上

AIを使った機能では、マイクロソフトの翻訳アプリであるMicrosoft翻訳アプリのカスタマイズ版をプリインストール。AIによって翻訳が最大300%高速化と強調。こうしたAIを活用したアプリ開発をサポートするため、オープンな開発環境も用意。Tensorflow/Tensorflow Lite、Caffe/Caffe2を使った開発が可能だ。

  • Microsoft翻訳アプリの性能が向上

  • AIの開発もオープンに

ドイツの名門カメラメーカーであるライカとの協業は継続。従来通り1,200万画素のカラーセンサーと2,000万画素のモノクロセンサーの2つで撮影した画像を合成し、広ダイナミックレンジ、高精細な画像の撮影を可能にした。レンズには「SUMMILUX-H 1:1.6/27 ASPH.」を採用。F値F1.6という明るいレンズで、光学式手ブレ補正機能も搭載する。

  • AIを活用したカメラ機能も搭載

  • ライカとの協業によるレンズや画像処理が高画質化を実現

  • デュアルISPによる高速処理などを実現

  • 暗所での動体撮影で、被写体ブレを抑えてシャッターチャンスを的確にとらえられるように

AIを活用することで、撮影時のシーンを自動で認識して撮影設定を変更する機能を搭載。13種類のシーンを認識することが可能。これを実現するために、1億枚以上の画像を学習しているそうだ。

  • 1億枚以上の画像を学習してシーンを自動認識

  • 認識できるシーンは13種類

  • 料理を認識して最適な設定で撮影される

  • シーンを認識するとシーンのマークが表示される

  • カメラマンによる撮影テストでもオートで最適な写真が撮影できている点をアピール

ディスプレイは6インチ2,160×1,080ドットの有機ELディスプレイで、今年の流行である18:9の縦長ディスプレイを採用。ディスプレイのコントラスト比は7万:1、色域はNTSC比で112%となっている。画面サイズはiPhone Xより広く、狭額縁によって画面占有率も広いとアピールした。

  • 同じ18:9のiPhone Xと比べた画面サイズと画面占有率

  • デザインの特徴

  • 強化ガラスと多層フィルムによって背面の高級感を高めている

  • IP67相当の防塵・防水性能を備えた