ESETは9日(米国時間)、Microsoftの動画編集ソフトウェア「Windows Movie Maker」を高値で販売する詐欺サイトがGoogleやBingの検索結果の上位に入っており、大規模に拡散しているとして注意を喚起した。
「Movie Maker」と「Windows Movie Maker」でGoogle検索すると、詐欺サイト「windows-movie-maker.org」が多くの国々で上位に表示されるという。ここで提供されるプログラムをダウンロードすると、本来は無料のWindows Movie Makerが"試用版"として起動し、フル機能を試用する場合はアップグレードが必要という通知が出る。ユーザーはドキュメントを保存する際、再三アップグレードを求められるが、その価格は29.95ドル(約3,400円)に設定されている。
公式のWindows Movie Makerは、同ソフトが同梱されているWindows Essentials 2012の配布・サポート終了にともない、2017年1月10日に配布を終了している。
同社はGoogleとMicrosoftの両方に、詐欺サイトが検索結果の上位に来ることを通知済み。11月6日時点で、詐欺プログラムはフィリピンやイスラエル、フィンランド、デンマークでの検出が確認されているという。
同社は詐欺サイトへの対策として、既に「windows-movie-maker.org」をインストールしている場合は同ソフトをアンインストールした上で、マルウェア対策ソフトウェアでデバイスをスキャンすることや、今後は公式提供のソフトのみダウンロードすることなどを推奨している。