今回は、それぞれ実機を借りて、自宅のテレビでテストした。

スティック型端末をテレビのHDMI端子につなぎ、電源は同梱されている専用のmicroUSBアダプターを使って給電する。家庭内ネットワークへの接続はAir Stickの方はWi-Fiと有線LANが選べる。Fire TV StickはWi-Fiのみ。

AirStickは無線と有線、ふたつの方法でインターネットにつなげられる

コンテンツの検索力を比較

Fire TV Stickは、4月に発売された最新モデルから音声認識によるコンテンツ検索ができるリモコンが必ず同梱されるようになった。Air Stickの音声検索と比べてみると、スピードや正確さはどちらも不自由を感じないほどにハイレベル。日本語とアルファベットが混ざった作品タイトルや人名検索も賢くヒットする。ただし、例えば「ガンダムSEED」の主人公「キラ・ヤマト」のように、アニメ作品をキャラクター名で検索できなかった。

Air Stickの音声検索を試す。日本語とアルファベットを正確に認識、変換して検索をかけてくれる (Air Stickの音声検索画面より)

全体に検索精度はとても高いが、データベースの構造上アニメのキャラクターの名前がタイトルに含まれていない限りは検索でヒットしないようだ

AirStickのホーム画面から"ガンダム"をキーワードに検索をかけた結果。TSUTAYA Movieのほかにも様々な動画サービスからヒットした結果を引っ張ってくる

Fire TV Stickは優先的にAmazonプライム・ビデオのコンテンツからヒットしたタイトルを検索結果に並べてくる。Fire TV Stickで利用できる動画サービスはほかにもNetlfixやHulu、dTV、DAZNなど色々揃えているので、それぞれの中から横断的な検索もできてほしい。Air Stickの場合はTSUTAYA Movieのほか、YouTubeやGYAO!なども含めてキーワードにヒットした動画コンテンツがホーム画面にサムネイル付で並んでくるので親切だ。

Fire TV StickはAmazonプライム・ビデオの検索結果のみ表示する (Fire TV Stickの検索画面より)

Amazonプライム・ビデオのコンテンツをFire TV Stickで視聴しながらシーンの頭出しをしてみる。サムネールはタイムラインをピンポイントに捉えながら表示する

TSUTAYA MovieのコンテンツをAirStickで視聴。頭出しは複数のサムネールを見ながらできるので使い勝手がよい

Fire TV Stickは、付属するハードリモコンだけでなく、iOS/Android対応のスマホアプリでも同じ操作ができる。スマホアプリの場合は前準備としてFire TV Stickと同じホームネットワークにつなぐ手間はかかるものの、音声検索の反応など細かな操作に対する反応はハードリモコンに比べて若干鋭いように感じた。

音声検索以外、リモコンのボタン操作もかなり快適だ。

テレビの画面に映るユーザーインタフェースは付属するリモコンを使って、まるでスマホやタブレットで操作しているみたいにサクサクと動く。インターネットにつなぐテレビ機能は、動きがもっさりとしていて使いづらいのでは? という先入観を持っている方は、最新デバイスの快適なレスポンスをぜひ体験してみてほしい。早送り/戻しなどの再生操作も俊敏に反応する。