ストレスのないAF性能を実感

EOS M6の描写性能については、彩度とコントラストがほどよく強調された、見栄えのいい写りを確認できた。APS-Cサイズの有効2,420万画素CMOSセンサーや、画像処理エンジン「DIGIC 7」は、上位モデルEOS M5と同等のもの。最高9コマ/秒の高速連写や、最高感度ISO25600も継承している。

左上から右に向かって順に、ISO100/200/400/800/1600/3200/6400/12800/25600で撮影。絞り優先AE F8 WB:オート 焦点距離:39mm レンズ:EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM

AFには「デュアルピクセル CMOS AF」を採用。CMOSセンサーの画素1つ1つを2つのフォトダイオードで構成し、全画素の情報を位相差AFに利用する独自の仕組みだ。これによって、縦横の動きだけでなく、奥行き方向に動く被写体にもしっかりとピントを合わせる動体追従性を実現。ストレスのないAF性能を体感できた。

絞り優先AE F3.5 1/1600秒 ISO100 WB:日陰 焦点距離:15mm レンズ:EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM

絞り優先AE F6.3 1/400秒 ISO100 WB:太陽光 焦点距離:45mm レンズ:EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM

左右のバランスが取れたデザイン。EVFが光軸上にあり、撮影時の視線移動は最小限で済む

EOS M6を試用したまとめとしては、小型軽量と高機能、高画素をバランスよく両立させたミラーレスカメラと評価できる。4K動画機能がない点は少々もの足りないが、静止画撮影についてはフルオートのスナップから本格マニュアル撮影まで幅広く対応。ミラーレス初心者にもおすすめできる。特に、ふだんは主に液晶モニターを見ながら撮影し、状況によってはときどきEVFも使いたい、と考える人に好適だ。