キヤノンは2月15日、ミラーレスカメラ「EOS M6」を発表した。4月上旬の発売を予定しており、価格はオープン。ボディ単体のほか、3種類のレンズキットを用意する。

推定市場価格は、ボディ単体が90,000円前後 (以下すべて税別)、EF-M15-45 IS STM レンズキットが105,000前後、EF-M18-150 IS STM レンズキットが140,000円前後、ダブルズームキットが135,000円前後。カラーリングは、ブラック、シルバーの2色を用意する。

EOS M6 (ブラック、EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMを装着)

EOS M6 (シルバー、EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMを装着)

EOS M6は、2015年3月に発売された「EOS M3」の後継機種だ。同社のミラーレスカメラの中ではハイエンドの「EOS M5」、エントリーの「EOS M10」の中間に位置するが、上位機EOS M5と同じく、APS-Cサイズの有効約2,420万画素CMOSセンサー、画像処理エンジン「DIGIC 7」を搭載している。

また、EOS M5と同様に「デュアルピクセルCMOS AF」を搭載することで、EOS M3と比較して劇的にAFスピードが向上。デュアルピクセルCMOS AFは、1画素を2つのフォトダイオードで構成することで、CMOSセンサーに撮像と位相差AFの機能を持たせるキヤノン独自の技術だ。

連写はAF追従で7コマ/秒、AF固定で9コマ/秒に達しており、EOS M3のAF追従で2.4コマ/秒、AF固定で4.2コマ/秒に比べて飛躍的に向上している。カメラ本体とレンズの補正機構を連動させる「コンビネーションIS」によって、5軸手ブレ補正効果を発揮する。

操作面では、露出補正ダイヤルの直下にサブ電子ダイヤルが追加され、電子ダイヤルとコントローラーホイールを合わせた3つのダイヤルで設定変更が可能になった。無線接続においては、Wi-FiとNFCに加えて、Bluetooth Low Energy (BLE) にも対応。電力消費を抑えながら、スマートフォンなどと常時接続して利用できる。

液晶モニターは上180°、下45°のチルトが可能 (装着レンズはEF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM)

背面の液晶モニターはタッチ操作には対応していない。EOS M3からボタンレイアウトが変更され、ボタン周囲にもラバーが貼られている

露出補正ダイヤルの下にサブ電子ダイヤルを追加。電源ボタンがレバーに変更された

オプションとして、光学電子ビューファインダー「EVF-DC2」を用意。EOS M3時代の「EVF-DC1」に比べて小型・軽量化され、有機ELの採用によって、より自然な見え方を提供する。希望小売価格は税別25,000円。

EVF-DC2のカラーは通常ブラックだが、5,000台限定でシルバーのEOS M6にシルバーのEVF-DC2をバンドルした特別モデルを発売する。この限定モデルの価格は、EOS M6ボディや各レンズキットにプラス10,000円前後と予想される。

EOS M6にEVF-DC2を装着。EVFを内蔵したEOS M5とは、違ったスタイリングを楽しめる

シルバーのEVF-DC2は、限定5,000台の特別バンドルモデルのみで提供される

EOS M6の主な仕様は下記の通り。

  • レンズマウント:キヤノンEF-Mマウント
  • 撮像素子:有効約2,420万画素、APS-Cサイズ、CMOSセンサー
  • 画像処理エンジン:DIGIC 7
  • 対応感度:最高ISO25600
  • シャッター速度:最高1/4,000
  • 液晶モニター:3.0型ワイド・約104万ドット、上180°下45°チルト
  • サイズ:W112×H68×D44.5mm
  • 重さ:約390g (バッテリーとSDカード含む)

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