富士通は31日、子会社であるニフティの事業を再編し、ISPを中心とするコンシューマ向け事業を2017年4月1日付けでノジマに譲渡すると発表した。

再編によって、ISPを中心とするコンシューマ向け事業と、クラウドを中心としたエンタープライズ事業に分割する。コンシューマ向け事業は、富士通が新設する100%子会社「ニフティ」に継承。この子会社の全株式を250億円でノジマに譲渡する。ニフティのブランド価値や提供サービス、顧客基板の維持を最優先としながらも、ノジマグループにおける「IoT領域の中核企業」として、スマートライフのハブを目指すという。

一方、クラウドを中心としたエンタープライズ事業は、同じく富士通の100%子会社「富士通クラウドテクノロジーズ」が継承する。ニフティが展開してきたクラウドサービス「ニフティクラウド」を引き続き提供するほか、富士通のクラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5」のラインナップに加えることで、クラウド事業基板の強化・拡大を図るという。