デフォルト以外の壁紙を設定する
当然であるが、壁紙は自分好みに変更できるから楽しい。デフォルト以外の壁紙を設定する方法を紹介しよう。メイン画面の左下の[ファイルから開く]をクリックする。おなじみのファイルオープンのダイアログになる。
ここで、ローカルに保存する動画を選択する。前述したように、FLV以外のほとんどの動画に対応している。すぐさま壁紙として表示される。
その上の[Workshop閲覧]をクリックするとSteamが起動し、Wallpapaper Galleryとなる。
ここから、有志によってアップロードされた壁紙がダウンロードできる。このページの下にスクロールすると、[最も人気]や[最もサブスクライブ]といったタブが並ぶ。
サブスクライブとあるが、現時点ではほとんどが無料のようだ。ここで、壁紙を選ぶと、その(まだ少ないが)紹介などが表示される。
この壁紙を設定するには、[サブスクライブ]をクリックする。Steamを経由してダウンロードが行われ、図12のメイン画面に追加される。
その前に[ファイルから開く]で表示した壁紙も追加されていることも確認できるだろう。こうして、壁紙を増やしていける。実際に、設定したのが、以下の動画である。
図20で右のペインを下へスクロールすると、プロパティの設定項目が表示される。
日本語ではないが、なんとなくわかるだろう。雪の量や落ちる速さ、色を変更できる。実際に変更したのが、以下の動画となる。
こういった機能があると、より楽しみも増すというところだ。背景画像はほぼ固定にして。雨、雪、花びら、水面といった要素のみを動かすタイプの壁紙は、それなりに綺麗なものが多かった。また、音声データにかなりこだわった壁紙もあった。今後、より洗練された壁紙が期待される。一方で、あまり激しい動きをする壁紙の場合、目ざわりとの指摘もあるが、確かに納得させられるものがある。壁紙として、出しゃばらない要素も重要であろう。とりあえず、現時点でも、壁紙のアップロードが多くのユーザーから行われており、それだけでもかなり楽しめる。
また、壁紙によっては、音声データが含まれるものがある。別途、マルチメディアコンテンツを再生する場合など、音声が二重になってしまう。その場合は、プロパティの音声スライドバーで、無音状態にすればよい。この設定は、Wallpaper Engineで統一してできるとありがたいと感じた。
最後に、パフォーマンスであるが、筆者の環境(Core i7 4790K、メモリ16GB)では、ほとんど負荷を感じることはなかった。普段から、動画などを再生している機会が多いので、いつも通りといった感じではある。図22は、タスクマネージャーの結果である。
デスクトップウィンドウマネージャーに関する限り、それほどCPU、メモリに関しても消費していないことがわかる。Braswell搭載のコンパクトPCでも試してみたが、それほど負荷は感じなかった。しかし、ハードウェアリソースの厳しい環境では、状況によっては負荷を感じることがあるもしれない。また、ノートPCのようにバッテリ駆動のPCでは、環境的に厳しい状況にならざろうえない。このあたりは、使い分けが必要であろう。
Wallpapaper Gallery自体、早期アクセスソフトウェアであるので前述の通り、今後の推移は見通せない部分もある。事実、これまで追ってきた経験では、仕様の微妙な変更も見られた。正式版がどういう姿になるかは、言及できない。しかし、現状でもかなりの資産が蓄積されつつある。それを無碍に捨て去ることはないと予測する。
今も、多くのユーザーがさまざま形で参加し、大きなムーブメントとなっている。それだけでも見ていて、興味深い。その流れに乗ってみるのも、楽しいかもしれない。リスクはあるが、その価値はあるかもしれない。