東芝映像ソリューションは1月11日、4K HDR対応の液晶テレビ「REGZA Z810X」を発表した。発売は2月上旬で、価格はオープン。推定市場価格は、65V型の「65Z810X」が630,000円前後、58V型の「58Z810X」が420,000円前後、50V型の「50Z810X」が350,000円前後(いずれも税別)。
Z810Xは、新開発の「レグザエンジン Beauty PRO」を搭載した液晶テレビの最上位モデル。全面直下LEDバックライトとの組み合わせにより、肌の質感を美しくリアルに再現するという。
高画質技術は、同時発表の有機ELテレビ「X910」と共通するものも多い。「美肌リアライザー」では、肌色のヒストグラム解析、最大輝度のチェック、階調特性の制御などを処理し、明るいシーンで顔のハイライト部が白とびするのを防ぐ。64色軸の高精度色空間処理で自然な色彩を再現する「広色域復元プロ」も採用している。
「熟成超解像」技術では、映画など24フレーム/秒の映像に対し、超解像処理とノイズリダクションをそれぞれ2回実施、クリアで精細感ある映像を再現する。また、地デジや映画、ビデオなど、映像の種類に合った参照フレームを選択して処理する「アダプティブフレーム超解像」により、ノイズやチラつきを抑える。
高コントラストを実現する技術としては、「ローカルコントラスト復元」を搭載した。映像の局所的な黒とびと白とびを抑え、映像全体のコントラスト制御と連携させることで、暗部と明部の階調を細かく復元する。人工知能で通常の映像も高コントラストに復元する「AI機械学習HDR復元」も投入している。
また、有機ELテレビ「X910」には非搭載の「きらめき復元」技術も採用。夜景や星空などのきらめきを美しく再現できるとしている。
サウンド面は、従来のフラッグシップ液晶テレビ「Z20X」から刷新した。ノーメックスドームツイーターとフルレンジスピーカーを搭載、それぞれ独立したアンプで駆動し、総合出力は46Wとなっている。さらに、DSP制御で瞬間最大出力を向上させ迫力あるサウンドを実現する「スマートパワーオプティマイザー」も採用している。
Z20Xなどに搭載していた「レグザ サウンド イコライザープロ」の進化版、「レグザ サウンド イコライザー ファイン」を新搭載。また、「レグザサウンドシステム 新シンクロモード」により、オプション製品「レグザサウンドシステム RSS-AZ55」と、テレビ本体のツイーターとフルレンジスピーカーの高域成分とを同時に駆動したとき、広がりと奥行きのあるサウンドを再生できる。
このほか、全番組を録画して好きな時間に視聴できる「タイムシフトマシン」や、ユーザーが選択した人物や番組ジャンルなどに関連した動画をリストアップする「みるコレ」、見たい番組やシーンをすばやく検索できる「ざんまいスマートアクセス」などの独自機能も備えている。
チューナーは地上デジタル×9基、BS/110度CSデジタル×3基を搭載。動画サービスは、スカパー! プレミアムサービス、Netflix、ひかりTV4K-IP放送、ひかりTV4K、dTV、4Kアクトビラ、YouTube、DMM.com、TSUTAYA TV、U-NEXT、niconico、クランクイン! ビデオに対応している。
入出力端子は、HDMI入力×4、ビデオ入力×1(アナログ音声入力兼用)、光デジタル音声出力×1、ヘッドホン×1(アナログ音声出力兼用)、USB×4(うちタイムシフトマシン専用×2)、有線LAN×1、SDカードスロット×1。
サイズと重量は、65Z810XがW146.1×H91.3×D32.7cm / 24.5kg、58Z810XがW130.2×H82.1×D22.8cm / 20.5kg、50Z810XがW112.8×H71.6×D22.8cm / 16.5kg(いずれもスタンド含む)。