思わずニヤリとしてしまう作り込みが「リターンバー」の存在。タイプライターでは行末が近づくと「チーン」というベルの音で知らせてくれるので、そのタイミングで「改行レバー」を右に動かして行頭に戻りつつ、改行を行ないます。この「改行レバー」を「リターンバー」という形で再現しているわけです。

この「リターンバー」にはデフォルトで[Enter]キーが5文字(5回)ぶん登録されていますが、[Fn]キーを押しながら「リターンバー」を押すことで、任意の5文字を登録可能です。ただし5文字以下を登録することはできないので、「12345」や「here+[Enter]」など5文字ぴったりで登録する必要があります。

「リターンバー」のストロークは実測約1.3cm。カチッという小気味よい音、節度ある反発で高級感を演出しています

試用中、「ここまで書いた」という意味で「here+[Enter]」を登録してみました。工夫次第で便利に使えそうです

外観はレトロチックですが中身は最新Bluetoothキーボードなので、セットアップは特に難しいことはありません。PC、タブレット、スマートフォン側でBluetooth管理モードを表示している状態で、「QWERKYWRITER」の電源を入れ、背面の「Bluetooth同期スイッチ」をワンプッシュすればペアリングモードに移行します。その後、端末側に接続候補として表示された「QWERKYWRITER」を選択すれば数字の入力を求められるので、その数字を入力すればセットアップ完了となります。

本体背面の「Bluetooth同期スイッチ」をワンプッシュするだけでペアリングモードに移行します。間違ってペアリングモードに移行した場合にキャンセルする機能はないので、「QWERKYWRITER」の電源を一度切るしかありません。右は充電専用のmicroUSB端子です