マザーボードメーカー各社が、Intel X99 Express搭載マザーボードに向けて、Intelの次世代CPUとされる"Broadwell-E"(開発コード名)に対応したBIOSの提供を開始した。
"Broadwell-E"は、Intelの次期CPUとされるが同社から正式な発表はない。ハイエンドのデスクトップ向けモデルで、各メーカーの発表をまとめると、製造プロセスは14nm、プラットフォームは既存のHaswell-E世代と同じLGA2011 v3を利用し、BIOSの更新で対応するという。
ASRockはすべてのX99搭載マザーボードで対応BIOSの提供を予定する。ASRockのリリースでは10コア/20スレッドのモデルが投入されるとしている。なお、発表時点では具体的なモデルナンバーも記載されていたが、現在は削除されている |
ASRockでは、Fatal1ty X99シリーズや「X99 WS-E」などのワークステーションモデル、「X99 Extreme6」のようなスタンダードシリーズで、Broadwell-E対応BIOSの提供を開始している。バージョンは3.00で、今後すべてのX99搭載マザーボードに向けて提供するという。
ASUSTeK Computerは、R.O.G.シリーズの「RAMPAGE V EXTREME」や、サーバ向け「SABERTOOTH X99」、スタンダードシリーズの「X99-DELUXE/U3.1」など、11モデルで対応UEFIをを公開。バージョンはモデルによって異なる。UEFIの更新方法や対応モデルについて特設サイトでまとめられている。
MSIは、オーバークロック向け「X99S MPOWER」やゲーム向け「X99A GAMING 9 ACK」など、16モデルで対応BIOSを提供。また、4月16日に日本国内で発売したフラグシップマザーボード「X99A GODLIKE GAMING CARBON」では、「Broadwell-E/EP」への対応がうたわれている。
GIGABYTEからは、リリースという形で案内はされていないが、2016年1月に提供されたBIOS「F20」では、「Support 2016 Q2 coming new CPU」と記載されている。