シグマは2月23日、APS-Cセンサー用の大口径ズームレンズ「SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM」を発表した。発売は4月22日で、希望小売価格は税別155,000円。マウントはシグマ用、キヤノン用、ニコン用を用意する。
SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSMは、ハイレベルな芸術表現に向けた「Art」プロダクトラインに属する大口径ズームレンズ。APS-Cサイズをカバーするデジタル一眼レフカメラ用交換レンズとして世界で初めて、ズーム全域で開放F値F1.8を実現した(シグマ調べ)。ポートレート向きといわれる「85mm F1.8」「105mm F1.8」「135mm F1.8」相当の焦点域(35mm判換算)をカバーしている。
レンズ構成は15群21枚。FLDガラス3枚、SLDガラス1枚、高屈折率SLDガラス3枚、高屈折率高分散ガラス1枚を適切に配置することによって、軸上色収差と倍率色収差を徹底して補正。各群に1枚以上の低分散ガラスを用いることでズーム全域とフォーカス全域での高画質を実現している。
開放F値F1.8と高画質を両立するために、超音波モーターHSMM(Hyper Sonic Motor)を新たに開発した。構成を見直し、パーツ形状を最適化することで、従来のHSMに比べて約30%薄型化している。絞りユニットも改良。絞り羽根にはカーボンフェザー、絞りユニット本体にはフッ素混合のポリカーボネート素材を使用しており、スムーズな絞り駆動が可能となっている。
「SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM」と同様の操作感を得られるように、フォーカスやズームにより全長の変化が起こらないインナーフォーカス・インナーズーム方式を採用する。
そのほか主な仕様(シグマ用)は、レンズ構成が15群21枚、画角が31.7~16.2度、絞り羽根枚数が9枚(円形絞り)、最小絞りがF16、最短撮影距離が95cm、最大倍率が1:6.7となっている。サイズは最大径φ93.5mm×全長170.7mm、重量は1,490g。フィルター径は82mm。