Cerevoは、音声から感情を認識して伝えるスマートマイク「Listnr」を1月中に発売する。米ラスベガスにて1月6日(現地時間)から開催される「2016 International CES」(CES 2016)にて展示する。
Listnrは「キモチを色に」がコンセプトのデバイス。マイクを搭載しており、本体付近の音声を集音し、無線LAN経由でクラウド上のサーバーへアップロード、サーバー側の音声認識エンジンによって音声を解析する。パナソニックの技術を採用した音声認識システム「xauris(ゾウリス)」が標準搭載される。xaurisでは、乳児の泣き声から「泣く」「笑う」「叫ぶ」「喃語(乳児が発する意味のない声)」の4種類の感情を認識。認識結果に応じて、Listnr本体のLEDが点灯して感情を色で表現する。スマートフォン向けの専用アプリからは音声の発声状況や感情を文字・アイコンで確認可能だ。
サイズはW123.5×D96.5×H76.5mm、重量は約190g。電源はUSBバスパワーもしくは単3形乾電池×2本。アプリの対応OSはAndroid 4.4以上で、iOS版は追って提供予定。
Listnrはもともと、2015年1月にInterphenom社が発表したデバイスで、Cerevoが開発協力していた。Kickstarterでのクラウドファンディングでは目標の5万ドルを上回る約63,000ドルを集めたものの、Kickstarterから停止処分を受け、Kickstarterでのプロジェクト再開を断念。その後、製品化に向けて協議を進めた結果、Cerevoのプロダクトとして開発・発売することになった。