ブイログは10月29日、Android対応ビデオログ「VLOG(ブイログ)」の個人向けサービスを、11月1日から開始すると発表した。Google Playにて専用アプリを無料で提供する(サービス仕様で有料プランあり)。
VLOGサービスは、2台以上のスマホ(カメラ機能)を使って、カメラ側とビューワー側をそれぞれ設定。ライブ視聴やフルタイム録画を実現するものだ。なお、iOS端末への対応は、11月下旬を予定している。ここでは発表会の模様をお伝えしよう。
【左】Android端末から「照明オフ」を操作すると、Bluetooth接続しているreIDEA Technologyの電源プラグ(未発売)の制御によって電球がオフになった。【右】reIDEA TechnologyのBluetooth対応電源プラグ(未発売) |
【左】ブイログ「VLOG CAM VCC-1」(12月発売予定、価格未定)。Bluetooth 4.0対応、Wi-Fi搭載で、IoTデバイスと連携可能なクラウドカメラ。視野角140度、フルHD対応。【右】reIDEA TechnologyのBluetooth対応「COMFORT」(2016年春発売予定) |
発表会ではまず、ブイログの親会社(株式出資78.6%)にあたるsMedioの代表取締役社長 田中俊輔氏から挨拶。
2015年度は、ブイログによるサブスクリプション、ダウンロード型ビジネスの強化、推進を目指すとした。ネットカメラビジネスは成長市場であるとした上で、具体的なVLOGサービスの強みとして、独自の顔認識機能や、ネットワークカメラをIoTサーバーとしてデバイスの遠隔制御が可能なことなどを挙げ、これからの意気込みを語った。
次に、ブイログ 代表取締役 菊池正和氏がVLOGサービスの詳細を説明。
まずはVLOGの開発コンセプト「Record All of Your Life」を紹介。ビデオカメラと人との係わりについて振り返りながら、今後ネットワークカメラはクラウドと連携する「クラウド・センシングツール」へ進化し、生活とより密接になっていくという展望を述べた。同氏は「VLOGは顧客(コンシューマ)にその環境を届けていくために、サービスを提供する」とアピールし、VLOGの特徴的な機能を順に挙げた。
- 自宅に設置したカメラの映像をスマホでリアルタイムに見られる
- クラウド上に、最大7日間レコーディングデータを保管し、視聴できる
- クラウド上で映像を処理し、スマホに通知する
- リアルタイム通話
- 独自の顔認証機能によって、誰がいるのかがわかる(Deep Learningを活用)
- カメラがとらえた動き/音/明るさの変化を認識し、通知できる
対応機種はAndroid 4.1以上(iOS版は11月下旬に提供予定)。アプリは無料だが、カメラの登録が別途必要だ。スマートフォンを利用する場合は、1台につき300円、VLOG CAM利用の場合は、カメラ購入費用に含まれる。
利用料金プランは3つ用意され、「ライブ視聴プラン」は無料(「ライブ視聴」と「トーク機能」のみに機能限定)、「VLOG 2daysプラン」が500円/月、「VLOG 7daysプラン」が800円/月(すべて税別)。なお、顔認識機能の利用は別途料金(未定)が必要だ。
なお発表会には、VLOGサービスの協業パートナーとして、reIDEA TechnologyのCEO ジョナサン・リン氏、富士ソフト 常務執行役員 田原大氏、アイ・オー・データ機器 代表取締役社長 細野昭雄氏も訪れた。