エプソンの「Colorio PF-70」(以下、PF-70)は、最大でA5サイズ用紙に対応する小型のインクジェットプリンタだ。PCで作ったA4サイズの文書ではなく、スマートフォンやデジタルカメラで撮影した写真を使って、カードやシールなどを作ることを主な目的としている。Colorioシリーズに新しく加わったPF-70について、使い勝手や活用法を紹介しよう。(「プリンタ2014秋 - エプソンの強力ラインナップには新機軸も - ゲストはAKB48の渡辺麻友さん」)

【レビュー】駆け込み年末プリンタ 2014
キヤノン「PIXUS MG7530」 - NFCで素早く印刷などスマホ/タブレット連携が大きく進化
エプソン「Colorio EP-807A」 - 性能面は前モデルに準ずるが使い勝手は確実に向上
エプソン「Colorio PF-70」 - 写真やハガキやシール印刷が楽しいコンパクトボディ
ブラザー「PRIVIO NEO DCP-J4220N」 - A3対応ADF装備のお値打ちモデル
日本HP「HP Officejet 5740」 - 仕事でも個人でも使える高機能・低コストがうれしい

Colorio PF-70

■主な仕様 [製品名] Colorio PF-70 [インクシステム] 4色一体型(染料:ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー) [プリント解像度] 最高5,760×1,440dpi [最大用紙サイズ] A5 [自動両面印刷] 非対応 [FAX] なし [インタフェース] USB 2.0、microUSB、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリカードスロット [液晶モニタ] 2.7型カラーTFT液晶 [本体サイズ/重量] W249×D176×H85mm/約1.8kg [印刷コスト] 約24.3円(L判・写真用紙使用時) [印刷速度] 約30秒(L判・写真用紙使用時) [大手量販店価格] 16,000円前後

写真やハガキやシール印刷にピッタリなコンパクトボディ

PF-70の本体サイズは幅249×奥行きD176×高さ85mmだ。接地面積としてはB5サイズ(幅257×奥行き182mm)よりひと回り小さい程度。サイズ感がいまひとつ分かりづらいという人は、ティッシュボックスの大きさを思い浮かべていただきたい。幅はほぼそのままで、奥行きを1.5倍弱にすると、PF-70のフットプリントとほぼ同じになる。重量は約1.8kgで、標準的なインクジェット複合機の重さ(5~9kg程度)と比べるとはるかに軽い。

PF-70の本体前面。A4対応インクジェット複合機と比べると、かなりコンパクトだ

重量は約1.8kg。片手で楽々というわけではないが、屋内での持ち運びは苦にならない重さ