Amazon.co.jpは12日、日本語Kindle書籍に対し、新機能「X-Ray」の提供を開始した。X-Ray機能とは、書籍内での主要なキーワードを抜粋して「人物」「トピック」「画像」に分類して一覧表示する機能。これにより、ユーザーはより容易に書籍の骨格を理解できるとしている。

「竜馬がゆく」(司馬遼太郎著)より「X-Ray」イメージ。画像左は「人物」の一覧、画像右はWikipediaから抜粋した説明記事の表示

「X-Ray」機能は、ユーザーがより容易に作品の骨格を理解できるように実装されたもの。ユーザーは読書中に「X-Ray」ボタンを押すことで、書籍に出てくる主要キーワードを一覧で確認可能だ。ピックアップされるキーワードは、登場人物や地名、画像など書籍内での主要なもので、「人物」「トピック」「画像」の3つに分類されて表示される。

「人物」「トピック」については、Wikipediaから抜粋した説明記事も掲載し、気になる単語の解説を読書中に参照できる。「人物」としてピックアップされた単語には、別名やニックネームなどもまとめて表示される。また、「画像」では書籍内の画像だけを抽出して表示し、一覧中の画像をタップすれば掲載されているページに飛ぶことも可能だ。

12月12日現在では、英語Kindle書籍15,000冊、「三国志」シリーズ(吉川英治著)や「竜馬がゆく」(司馬遼太郎著)など日本語Kindle書籍1,500冊以上に対応。今後は人気書籍を中心に、対象書籍を順次拡大していく。すでに購入している書籍も、対象書籍となれば自動的にアップデートされ、「X-Ray」機能を利用できるようになる。

「X-Ray」機能のうち「人物」と「トピック」を利用できるのは、国内で発売しているKindleシリーズすべて、Fireタブレットシリーズ、iOSおよびAndroid端末向けの無料アプリ「Kindle」。「画像」を利用できるのは、2013年以降発売のKindleシリーズ、Fireタブレットシリーズ、Android端末向けの無料アプリ「Kindle」。

「三国志」(吉川英治著)より「人物」

「東京の風俗」(木村荘八著)より「画像」