米Mozillaは11月10日(現地時間)、Firefoxの10周年アニバーサリーリリースの提供を開始した。バージョン番号はFirefox 33.1。ユーザーのプライバシーを保護し、ユーザーが自身の情報をコントロールするための新機能を備える。

2004年11月9日にFirefox 1.0がリリースされてから10年。MozillaはFirefox 10周年をユーザーが自由を選択(Choose Independent)できるオープンなインターネットをアピールする機会にしており、関連する2つのオプションをアニバーサリーリリース(Firefox v33.1)に加えた。1つは、ユーザーの検索動向をトラッキングしない検索エンジン「DuckDuckGo」のサポート。検索機能のオプションとして検索ボックスで選択できる。もう1つは、最長1日前までに遡ってアクティビティを消せる「Forget」だ。アップデート後にForgetをオプトインすると、ツールバーにForgetアイコンが加わる。5分前、2時間前、24時間前の3つからアクティビティを消す期間を選び、Forgetボタンを押すだけ。選択した期間のCookiesと履歴が消去され、開いているタブとウインドウが閉じる。

検索オプションに「DuckDuckGo」

1日前までのアクティビティを簡単に消せる「Forget」

今年10月にMozillaの依頼でHarris Pollが7000人以上を対象に行った調査では、74%が個人に関する情報をインターネット企業に収集され過ぎていると回答、また54%以上がインターネットでの足跡を消したくて何かしらの策を講じたことがあると答えた。