日本マイクロソフトは5日、2014年の年末年始商戦の拡販施策として、タニタとコラボレーションした「COOKレット(クックレット)」キャンペーンを開始した。料理をテーマに、2015年2月13日全国公開の映画「劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス」とタイアップしてWindowsタブレットの認知向上・販売促進を狙う。
同日開催された記者発表会では、日本マイクロソフト執行役 コンシューマー&パートナーグループ ゼネラルマネージャーの高橋美波氏、タニタ代表取締役社長の谷田千里氏が登壇。施策の概要やねらいを説明した。
東芝の8型Windowsタブレット「dynabook Tab S38」を手にする高橋愛さん。「普段の料理はスマートフォンを使うことが多いが、これを機にタブレットを使っていく。結婚して家族が増えたので、家族の健康管理をしないといけないと思っていた。外出先で料理レシピが見られるのも便利」と、愛情たっぷりのコメント |
「COOKレット」キャンペーンの期間は2014年11月5日から2015年1月31日まで。対象製品は現在発売中の8インチ以上11インチ未満のWindowsタブレット。
具体的な内容としては、タニタが7月に公開したWindowsストアのレシピアプリ「タニタの社員食堂」にて、「劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス」記念レシピ5種類が順次公開されるほか、Twitterのリツイートでフィンランド旅行が当たるキャンペーン、期間中のWindowsタブレット購入者が対象のストアギフトカード・「Reader Store」ポイント計1,500円分プレゼントなどが実施される。
また、公式サイトで劇場版ムーミンの壁紙配信やキャンペーン情報などを紹介していく。量販店など全国約400の店頭でも"過去に例をみないほどの規模"で、販促を展開する予定。
狙うは市場シェア3分の1、「順調に拡大中」
日本マイクロソフト執行役 コンシューマー&パートナーグループの高橋美波ゼネラルマネージャーは、IDCによる2014年タブレット市場シェア調査で、Windowsが日本で24%と米国の6%に比べ高いシェアを持つことや、2014年1月~6月期のOS成長率がAndroidやiOSと比べ前年同期比で飛躍的に伸びていることなどから、「予定している市場シェア3分の1に近づいてきた」とコメントした。
高橋氏はタブレット市場におけるWindowsシェアが拡大した理由を、「強力なエコシステム」と「ユーザー目線のシナリオ訴求」の2点と説明。
エコシステムとしては、約15のパートナー社から50機種以上という幅広いラインナップの展開を強みとする。一方、ユーザー目線のシナリオ訴求では、旅行代理店H.I.S.と協力しタブレットと旅を組み合わせた「旅レット」、データスタジアムと協力しタブレットとスポーツ観戦を組み合わせた「スポレット」の施策を例に挙げ、「ユーザー密着の価値提案をすることで効果的に訴求できた」という。
今回の「COOKレット」はその第3弾にあたり、体重計や体組成計、健康レシピなどで知られるタニタと協力。Windowsタブレットと料理を組み合わせて、ユーザーにWindowsタブレットの価値を提案する。
タニタでは、生活における未病や運動、生活環境、健康管理機器や健康管理サービスなどをまとめて「健康サイクル」としているが、中でも「食事は健康の大きな要因」だとする。
タニタの谷田千里代表取締役社長は、今後日本マイクロソフトのITソリューションと、通信機能を備えた歩数計や体組成計などの機器と、計測データを継続的に管理する「タニタの健康プログラム」を連携させ、寿命延伸や医療費削減に貢献したいと語った。
自社に導入している「タニタの健康プログラム」では、プログラム導入前の2008年と導入後の2010年で、同社全体の医療費が一人あたり約18,204円削減された |
今後日本マイクロソフトのITソリューションと健康管理施策の連携を予定する |
ボリューミーなのに537kcal! 限定コラボレシピ「魚介のロールキャベツ定食」
発表会では、実際に「タニタの社員食堂アプリ」で公開されるムーミンコラボレシピの料理が再現された。
デモンストレーションで再現されたのは、「COOKレット」キャンペーンで提供される、地中海をイメージした定食レシピ5レシピのうち、「魚介のロールキャベツ定食」。ロールキャベツではあるが、ひき肉の代わりにゆでダコと帆立の貝柱を使用し、エリンギを加えボリュームアップしている。