米Microsoftが、9月30日にプレスイベントを開催して開発中の次期Windowsを正式発表する計画を進めているとThe Vergeが報じている。次期Windowsについては、All About MicrosoftでMary Jo Foley氏が、9月末前後にテクノロジープレビューが登場すると報じたばかり。計画が事実であれば、プレスイベント後にテクノロジープレビュー提供となる可能性が考えられる。

Thresholdというコードネームで次期Windowsの開発が進んでいると昨年末にFoley氏がレポートしてから、次期Windowsは「Threshold」または「Windows 9」という仮称で呼ばれて様々な噂が報じられてきた。Windows 8でユーザーに混乱が見られたことから、次期Windowsではよりデバイスの特徴に応じたUIを使用できるようになると見られている。例えば、マウスとキーボードで使用するPC向けデスクトップUIにスタートメニューが復活する見通しだ。

6月期決算の会見でMicrosoft CEOのSatya Nadella氏が次期Windowsに触れ、現在3つに分かれているクライアント用OS(Windows 8.1、Windows RT、Windows Phone)を、次期Windowsでは「全てのディスプレイサイズをサポートする1つのOSコアにまとめて合理化する」と述べていた。PCとモバイルを1つのプラットフォームにすることで、アプリケーション開発のチャンスを広げ、ユーザーには一貫した体験を提供する模様だ。

次期Windowsは、異なるWindows世代のばらつきを解消し、全てのWindowsユーザーを最新版のユーザーに変えるのを大きな目的としているという指摘も多い。Between the linesでLarry Dignan氏は、「Windows 9は、Microsoftが過去に培ってきた大型リリースとライセンシングモデルから、消費とサービスに適したクラウドと革新にフォーカスしたものへの架け橋になる」としている。Nadella氏が打ち出した「モバイル優先、クラウド優先」戦略の一環として、より安全で新しい機能を含む最新版に、Windowsユーザーが継続的にアップデートしていく環境を整える。Foley氏によると、次期Windowsのテクノロジープレビューでは自動アップデートに同意することが導入の条件になる。