台湾プレクスターは7日、SATA3.0(6Gbps)に対応した2.5インチSSDの新モデル「M6 PRO」シリーズを発表した。128GB / 256GB / 512GB / 1TBの4モデルを用意。日本での発売時期や価格は未定だが、代理店のアユートは決定しだい公開するとしている。
NANDフラッシュメモリには、東芝のA19 nm Toshiba toggle NAND flash、コントローラにはMarvellのマルチコアコントローラを採用。DRAMキャッシュ(DDR3)の容量は、128GBモデルが256MB、256GBモデルが512MB、512GBモデルが768MB、1TBモデルが768MB。最大転送速度は下表の通り。
モデル | PX-128M6Pro | PX-256M6Pro | PX-512M6Pro | PX-1TM6Pro |
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容量 | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB |
シーケンシャルリード(MB/s) | 545 | 545 | 545 | 545 |
シーケンシャルライト(MB/s) | 330 | 490 | 490 | 490 |
4Kランダムリード(IOPS) | 100,000 | 100,000 | 100,000 | 100,000 |
4Kランダムライト(IOPS) | 82,000 | 86,000 | 88,000 | 88,000 |
機能面では、TRIM、S.M.A.R.T.、NCQ、256bit AESフルドライブ暗号化とマルチレイヤーエラーチェックによる「TrueProtect」システム、長期間の使用でも性能低下を抑制する最新版の「TrueSpeed」技術などを搭載。DEVSLPにも対応しており、消費電力を0.2mWまで少なくできる。
そして大きな特徴と言えるのが、第2世代キャッシングソフトの「PlexTrobo」だ。PCが搭載するメモリの一部をキャッシュとして用いることで、SATA3.0(6Gbps)の帯域による制約を減らし、SSDの性能を最大限まで高める。アクセス頻度をもとにデータを識別し、各データに最適なキャッシングパターンを適用するといった仕組みにより、ハードウェアだけの場合と比較して最大で10倍の速度を実現したという。
また、停電やシステム不具合からデータを守る機能を備えるほか、不要な書き込みを排除やアクティブデータ比較などのアルゴリズムによって、フラッシュメモリの長寿命化を図っている。MTBFは240万時間で、保証は5年間。本体サイズはW100×D69.85×H6.8mm、重量は最大70g。ディスククローンやバックアップ機能を持ったソフトウェア「Plextorユーティリティ」が付属する。