パナソニックの「LUMIX DMC-GH4」は、今年4月に登場した同社ミラーレスの最上位モデルだ。ミラーレスカメラでは初めて4K動画撮影に対応し、動画撮影の愛好家層を中心に高い人気を集めている。また、動画だけでなく静止画関連の性能も向上。その機能と使い勝手、画質をレビューする。

「LUMIX DMC-GH4」

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まずは外観を見てみよう。ボディは、これまでのフラッグシップ機「DMC-GH3」の基本形状を踏襲する。レンズの光軸上にビューファインダーを配置した一眼ライクなデザインだ。外装は剛性感のあるマグネシウム合金製で、前面から両側面、背面にかけてはラバー素材を張り付けて手触りを高めている。

ボディの幅と高さはDMC-GH3から変わらず、奥行きは1.9mmアップした。本体重量は10g増えて約480g。ミラーレスカメラとしてはやや大きくて重めのボディだが、持ち運びが苦になるほどではない。携帯性ではエントリークラスの一眼レフ機といい勝負といえる。

レンズキットに付属する高倍率ズームを装着したところ

防塵防滴構造のマグネシウム合金ボディ

ファインダーには、新設計した約236万ドットの有機ELを搭載する。従来機のファインダーに比べて精細化し、視認性が向上。気になる歪みやにじみは見られず、発色はクリアだ。まずまずの見やすさといっていい。また背面モニターについても精細化し、新たに約104万ドットの有機ELを装備する。こちらも視認性は悪くない。引き続き静電容量方式のタッチパネルに対応し、各種の設定をスムーズに変更できるのも便利だ。

【左】新設計の有機ELファインダーを採用 【中】左右に180度、上下に250度まで回転するモニター 【右】GN12のフラッシュを内蔵。外部フラッシュのコマンダーとしても機能する

外見上の細かい改良点は、モードダイヤルが大型化したこととダイヤルにロック機構が付いたこと。また、グリップ形状の改良やアイカップの大型化も図られている。

【左】電源はリチウムイオン充電池。CIPA準拠の撮影可能枚数は約530枚 【中】モードダイヤルの中央のボタンを押すとロックされ、もう1度押すと回転フリーになる 【右】記録メディアにはSD/SDHC/SDXCメモリーカードを採用