GIGABYTEは、例年通りCOMPUTEXメイン会場となるTaiwan World Trade Center1階にメインブースを、さらにメイン会場すぐそばのTaipei 101にプレイベートブースを設け、新製品を展示していた。
手のひらサイズのゲーミングPC「BRIX」に緑のGeForce GTX 760搭載モデル
まずは本体カラーが緑色の「BRIX Gaming」。そのカラーリングからも想像できるとおりNIDIA GeForce GTXを搭載したバージョンだ。搭載しているのはGeForce GTX 760。CPUはCore i7-4710HQとi5-4200Hの搭載を予定しており、うちCore i5-4200H搭載モデルが緑のカラーリングで、i7搭載モデルは黒のカラーリングになる予定という。
サイズは59.6×115.4×128mmで、既に発売されている赤いIntel Iris Pro搭載モデル「BRIX Pro」とは若干異なる。機能面では、内部ベイがSATA 6Gbps対応2.5インチシャドー×1、mSATA×1、Mini-PICe×1(IEEE802.11a/b/g/n/ac・Bluetooth 4.0カード装着済み)で、メモリスロットはDDR3L-1600対応スロットが2本、ディスプレイ出力はMini-HDMI×2とMini DisplayPort×1で3画面マルチモニタも構成可能だ。そのほかのインタフェースは、USB 3.0×4、1000BASE-T対応LAN、ヘッドホン/マイク兼用ジャック×1、180W ACアダプタを接続する電源ジャックなど。価格は未定だが、日本での発売も予定しているそうだ。
GeForce GTX 760を搭載する"緑"の「BRIX Gaming」 |
インタフェースは、前面にUSB 3.0×2、ヘッドホン/マイク兼用ジャック、背面はUSB 3.0、GbE、DCジャックおよびMini-HDMI×2、Mini DisplayPort×1 |
BRIXでは、そのほかにもAMD APU A8-5557MとAMD Radeon R9 275Xを搭載する赤い「BRIX Gaming」(同名)や、4基の2.5インチベイを備えた「BRIX Nas」なども展示れていた。
外部ラジエータ式の水冷3-way SLIセット「WATER FORCE」
グラフィックスカード関連では、COMPUTEX開幕直前にリリースのあった、3-way SLI用の水冷キット「WATER FORCE」の実機デモや、600W対応版の空冷GPUファン「WINDFORCE」の展示があった。
WATER FORCEは、3-way SLI用に3枚グラフィックスカード(「GV-N78TX3WA-3GD」の場合はGeForce GTX 780 Ti)と、ケース外に設置するラジエータ・ポンプ等を内蔵したユニットで1セットとなる製品。価格は、グラフィックスカードが3枚、それも水冷仕様ということで、GeForce GTX 780 Tiのキットの場合で3,000米ドル程度と覚悟がいる水準。今年のQ3頃に米AmazonやeBayで買えるようになる見込みだそうだ。
カード部分は1枚あたり2スロットサイズに収まっており、それぞれのカード後部からホース2本、計6本が出るデザイン。6本のホースはフロントパネルの5インチベイ1段を用いて外部に引き出し、ケース上部にラジエータ部を設置するのが正しい設置方法だ。3-way SLIを搭載できる大き目のPCケース上に、さらに高さのあるラジエータ部が搭載されるため、その姿は壮観。
ラジエータ部の正面にはカード3枚ぶんのGPU温度、ファン回転数、ポンプ回転数のステータスを表示するLCDパネルと、モード等を切り替える3つのボタン、その値を調節するボリュームコントローラを搭載。各系統ごと個別に調節することが可能となっている。
WATER FORCEのインターフェースは、3つのボタンとボリュームコントローラ、LCDから構成される |
左右、上部、前面上部の角はメッシュ仕様で内部にラジエータ等が組み込まれている。前面下部から5インチベイを通じ、曲げやすいジャバラ式の水冷チューブが引き込まれる |
VGA空冷クーラーのWINDFORCE 600Wは、TDP600Wに対応できるWINDFORCEで、現在発売中の450W版WINDFORCEの強化版。外見ですぐ分かる違いはファンのブレードだ。2スロット厚、3連ファンという点では変わらないが、600W版はブレード上に3次元のカーブを設けるなど形状を工夫し、23%のエアフロー向上を実現するという。あわせて、フィン部分も1列毎に高低差を設けるなどし45%の冷却性能向上があるという。