Windows XP搭載PCを使い続けている人は34.6%(173人)、Office 2003では17.6%(88人)――。マイナビニュース会員500人の調査レポートを先にお伝えしたが、そのうち、4月9日後もサポート切れのPCを使い続ける人はどのくらい存在するのか、また彼らは使い続けることを不安に思わないのか? 調査結果をさらに掘り下げてみた。
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先の調査結果のWindows XP使用者173人とOffice 2003使用者88人から、重複を除いた188人が今回のレポートの母数となる。まず、PCを買い替えるか否かについて、あらかじめ用意した選択肢から一つを選んでもらった。
結果は、PCを買い替えたり、OSやOfficeを新しくしたり、サポート終了後は使わないといった「決別派」が34.6%(65人)。買い替える意思はあるが確実ではない「曖昧派」が11.7%(22人)。そして、買い替えずに使い続ける「続投派」が45.7%(86人)と最大派閥であることがわかった。
母数をアンケート開始時の500人にして計算しなおすと、続投派の率は17.2%に上るのだが、彼らにはセキュリティリスクに対しての不安はないのだろうか? 続投派と曖昧派を合わせた108人に、Windows XPやOffice 2003を使い続ける理由をたずねてみた。
もっとも多かった理由は「お金がない」の44.7%(55人)。このうち、生活に困窮している人の数は定かではないが、PCは必需品ともいえる時代において、経済的な理由からセキュリティリスクに晒される人がいるとすれば社会的な問題といえよう。
次に多かった「今のままでも、不安や不便を感じない」36.6%(41人)は、その大半が続投派だった。逆に、「新しいパソコンを選べない/決められない」15.4%(19人)では曖昧派の回答率が高かった。
「その他」では自由記述の回答も収集した。その中には「オフラインで利用する」とセキュリティ面に注意したものや、「32ビットのXPでなければ動作しない環境がある」と特定の業務アプリやゲームを利用することを目的としたものがみられた。