パナソニックは3月25日、4K動画記録に対応するミラーレス一眼「LUMIX(ルミックス) DMC-GH4」を発表した。発売は4月24日で、価格はオープン。

パッケージはボディのみのものと、交換レンズ「LUMIX G VARIO 14-140mm /F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.」が付属するレンズキットの2種類が用意される。推定市場価格はボディのみが170,000円前後、レンズキットが230,000円前後(いずれも税別)。

「LUMIX DMC-GH4」(交換レンズ「LUMIX G VARIO 14-140mm /F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.」装着時)

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フルHD(1,920×1,080ドット)の約4倍の解像度で動画を記録できる機能を、ミラーレス一眼として初めて搭載するモデル。4K解像度での動画記録は、テレビで採用の多い3,840×2,160ドットと、4,096×2,160ドットの「シネマ4K」を選択することができる。

【上】新開発のLive MOSセンサー 【下】新ヴィーナスエンジン

高画質を実現するため、撮像素子には新開発のLive MOSセンサー、画像処理エンジンには新開発のヴィーナスエンジンがそれぞれ採用されている。Live MOSセンサーは、従来より高感度に対応し、ダイナミックレンジもより広くなった。また、高速読み出しが可能となり連写性能が向上したほか、動画記録や電子シャッター使用時の歪み現象(ローリングシャッター現象)が低減されている。4CPU搭載で高速処理が可能な新ヴィーナスエンジンは、ノイズの周波数に応じて最適な処理を行う「新マルチプロセスNR」により、「DMC-GH3」比でISO感度1段分(平均)のS/N低減が実現された。

ミラーレス一眼の弱点とされてきたAFも、新開発の「DFDテクノロジー(空間認識技術)」を用いた「空間認識AF」を搭載することで改善。画面内の全ての被写体との距離を高速に算出可能となっており、0.07秒という高速AFが実現されている。また、空間認識AFにより、約7コマ/秒というAF追従連写も可能となった。

そのほか、プロユースが考慮された防塵・防滴設計が施されているうえ、最高で1/8,000秒というシャッター速度を実現する新開発のメカニカルシャッター機構や、有機EL(OLED)の高精細電子ビューファインダーなどを搭載。IEEE802.11b/g/nのWi-Fi(無線LAN)接続機能や、NFC(近距離無線通信)機能も搭載する。

主な仕様は、撮像素子が有効1,605万画素の4/3型Live MOSセンサーで、対応感度がISO200~ISO25600(拡張設定でISO100に対応、動画記録時は最大でISO6400)、シャッター速度が1/8,000~60秒(静止画)。マウントはマイクロフォーサーズマウントで、背面のモニターは約104万ドット・3型の有機EL方式(タッチパネル、上下可動式)、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I スピードクラス3対応)、動画撮影時の記録画素数は最大4,096×2,160ドット/24pないし3,840×2,160ドット/29.97p。動画の記録形式はMOV、MP4、AVCHDで、4K記録はMOVないしMP4のみ。

バッテリーはリチウムイオン充電池、CIPA準拠の撮影枚数は約530枚、動画の連続撮影可能時間は4Kモードで約180分、AVCHDモードで約220分(いずれもキットレンズ装着時)。

本体サイズは約W132.9×D83.9×H93.4mm(突起部を除く)、重量は本体のみで約480g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約560gだ。

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