キヤノンおよびキヤノンマーケティングジャパンは12日、ワイヤレス印刷に対応したコンパクトフォトプリンタ「SELPHY CP910」を発表した。ピンクとホワイトの2色を用意。2月20日より発売し、価格はオープン、キヤノンオンラインショップでの価格は9,800円(税別)。

ピンク

ホワイト

新モデルとなるSELPHY CP910では、新たにアップルのAirPrintに対応。iPad / iPhone / iPod touch、およびMacから、ドライバやソフトウェアのインストールなしで簡単にワイヤレス印刷できるようになった。

さらに、IEEE802.11b/g対応の簡易無線LAN(Wi-Fi)アクセスポイント機能を備えるため、同じく無線LAN搭載デバイスとのダイレクト接続によって、ワイヤレス印刷が可能だ。オプションでバッテリ駆動が可能なので、本機を無線LANアクセスポイントとして、屋外などさまざまな場所で印刷できる。従来モデルと同様に、無線LAN子機として無線LANルータ/アクセスポイントに接続する、インフラストラクチャモードにも対応。そのほかインタフェースとして、USB、PictBridge、メモリカードスロット(SD/SDHC/SDXCメモリーカード対応)を備える。

ワイヤレス接続のイメージ

プリント方式は昇華型熱転写方式(オーバーコート付き)、プリント解像度は300×300dpi、階調数は256階調/色。インクには専用カセット(シアン/マゼンタ/イエロー/オーバーコート)を用いる。プリント後に透明オーバーコート層のラミネート加工を施し、水滴や指紋による色にじみ、紫外線やガスによる色あせから保護。アルバム保存で約100年という耐久性を実現した。

ピンク

ホワイト

用紙は専用紙となり、L判、ポストカードサイズ、カードサイズ(標準紙/全面シール紙/8分割シール紙)が用意されている。いずれもフチなし印刷が可能だ。プリント時間は、L判で約39秒、ポストカードサイズで約47秒、カードサイズで約27秒となっている。

印刷機能では、新たに「表面仕上げ」を搭載。光沢をおさえた趣きある写真に仕上げる(風合いの異なる2種類の処理と、従来の光沢処理、合計3種類から選択可能)。表面仕上げを適用した場合、プリント速度がL判で約49秒、ポストカードサイズで約58秒、カードサイズで約32秒となる。また、43種類のサイズが選べる「証明写真」機能も搭載している。

本体サイズはW178×D127×H60.5mm、重量は約810g(本体のみ)。対応OSはWindows XP(SP3) / Vista(SP2) / 7(SP1) / 8、Mac OS X 10.6.8~10.8。スマートフォン/タブレット用の印刷アプリ「Easy-PhotoPrint」の対応OSは、iOS 5.1以降、Android 1.6以降、Windows RT 8.1。