このようにBT-200は、単なるヘッドマウントディスプレイやスマートグラスにとどまらない幅広い分野を見据える。繰り返しになるが、従来のような動画視聴だけでなく、BT-200を活用して業務改革を起こすことも想定しているとのことだ。

BT-200の販売戦略を説明する、エプソン販売 取締役 販売推進本部長の中野修義氏

独自マーケット「MOVERIO Apps Market」は、アプリ開発者向けの情報提供とユーザー向けの販売サイトに分かれる。開発者向けサイトは2014年2月にオープンする予定だ

他社のヘッドマウント映像機器とは異なり、BT-200はシースルーで表現の幅を広げ、両眼で広い表示

具体的な利用シーンとして、食事しながら映画を見るとか、エクササイズビデオを閲覧しながらトレーニング、といったシチュエーションを想定している

Wi-Fi接続でインターネットを使える。Android端末なので様々な利用が可能だ

さらに独自アプリを使えば、実画像と映像を組み合わせたARにも対応する。30万画素カメラがヘッドセット部についており、見た画像を処理して表示することもできる

アプリの開発支援・啓蒙策として、日本Androidの会のハッカソンと、鯖江市電脳メガネARアプリコンテストに協賛

アプリの利用によって、物流や作業補助、美術館・博物館の説明や舞台・イベントでの活用が考えられるという

プレイベントとして、東京パフォーマンスドールのライブにスマートグラスシートを用意している

販売チャネルは3種類。今回、業務向けとしてSI系パートナーとの協業が行われる

ゲストに「Epson Nakajima Racing」総監督の中嶋悟も!

発表会の後半には、「Epson Nakajima Racing」総監督の中嶋悟さんが、2013年レースクイーンの橋本雪乃さんを伴って登場した。Epson Nakajima Racingという名が示す通り、エプソンは中嶋悟さんのレース活動を長年にわたって支援している。中嶋悟さんは、レースカーのオンボード映像をBT-200で見たということで、「臨場感あふれる映像が楽しめ、前モデルと比べて軽くなったのもよい」というコメントだった。

ゲストとして登壇した中嶋悟さん。BT-200をチェックするとき、フォーミュラカーのオンボード映像を見て迫力と軽量さに満足したという(写真左)。写真右はフォトセッションより。中嶋悟さんのとなりは2013年レースクイーンの橋本雪乃さん

BT-200のディスプレイ部。斜めから見るとハーフミラーが分かるが、正面から見ると気にならない

コントローラーと、遮光度が違うシェードが2種類。右後ろにみえるのがキャンリングケース

ディスプレイ部を裏から見たところ。平坦なハーフミラーではなく、曲面になっていることが分かる。ノーズパッドは比較的自由に曲げることが可能

のぞき込んでみたサンプル画像。写真では分かりにくいかもしれないが、奥の「EPSON」がプレゼンテーションのプロジェクタ画面で、手前の男性がBT-200が表示している画像だ

左がBT-200、右が旧製品のBT-100。ちょっと持っただけではっきりと重量差がある。もちろんBT-200が軽い